最近の家の作り方2④~耐力壁でない壁も強度は0ではない
前回書いたように床の剛性は大事な要素なのです。今回は①でAさんに言った補足といった内容と私の工事方法です。
下地合板は、仕上げ材の下地なのですが同時に水平剛性の確保するための構造材なのです。ですから、仕上げ材を直に接着剤で固定すると、何十年かして床の張り替えのために仕上げの床材を無理にめくるときに下地合板がめくれることがあります。①に書いたように、めくれてしまうと構造材を傷めてしまいますから住宅の強度低下につながります。良くないことなのです。
私は2階の床は下地合板の上に仕上げの床材を直接張らずに(株大建工業製の)コンビボードを張り、コンビボードに接着剤を使って仕上げの床材を固定します。コンビボードは接着剤を使用しないで釘で合板に固定します。
コンビボードは、釘を抜けば取ることができます。ですから、数十年後に床材を張り替えるときにコンビボードまでめくって張り替えれば、下地合板は傷めないで工事できます。つまり、仕上げ材と構造材を直接施工していないのです。
また、私は1階の床も間仕切り壁はすべて建ててから床を張ります。2階と同じように隣の部屋とは関係なく床だけを工事することは可能です。
余談ですが、コンビボードはインシュレーション材という木繊維を圧縮してボードにした床専用の下地材です。下地材としてだけでなく2階の音が1階に伝わりにくくする機能製品です。
※上記の写真の説明、写真の手前が床仕上げ材、上の方にコンビボードが張ってある。コンビボードの下が床剛性を上げる構造用合板
次回は、『最近の家の作り方2⑩~接着剤の使用が増えた』です。
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