最近の家の建て方(順番)について⑧~分業制の弊害2
私は耐震診断していますが、1981年以前の家に床から壁を立てているような家はないので、長さや高さの条件を満たした壁には強度があるとして計算しています。
耐震診断して耐震補強を希望する方もいますが、床に建てた壁では補強の対象にはなりません。床から壁を建てるような家は20年ぐらい前からと思いますが、今後、耐震計算の基準が改正され、今までよりも耐力壁の量が必要になるとなった場合、耐力壁以外の壁が床から建っていると新たな補強できる壁ないことになります。
それどころか大きな地震で床から建てた壁はずれたり、傾いたり、変形したりする可能性もあります。床から建てた壁は地震などの災害時には補強側には働かない、被害を大きくすることがあるかもしれません。
在来工法の住宅は、現在も行っているようにリフォームで耐震補強が出来る工法なのですが、床から建てた壁では補強する壁にはなりません。
次回は、『最近の家の作り方2⑦~熊本地震で起きた話』です。
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