省エネ基準の改正について⑧~日本にある資源を使わないなんて
今回は直しやすい工法について書きます。
私が言っている「直しやすい」とは、外壁を塗り替え、内壁のクロスの張り替え、一定期間の後設備の取り替えといった工事ではありません。塗装しないと材料が傷んだり、機械の寿命によりする工事は根本的な修理ではありません。私が言っている「直しやすい」とは、上記以外の構造体の修理を含めた工事のことです。
日本は地震が多く、また、台風の被害が多い国です。現在の法律を満たしていれば、震度6強でも倒壊はしないでしょう。ただ、倒壊はしなくても構造材を含めた修理をしないといけないかもしれません。台風で物が飛んできて壊れたり、地震などで一部分が壊れたりしたときに修理できるかということです。
そのようなときに直すには作り方が分からない家では直しようがありません。そのためにはオープン工法であることは大変重要です(オープン工法のことはコラム「オープン工法とクローズド工法」参照)。木造住宅では作り方を公開している工法は日本の大工が延々続けてきた在来工法と2x4工法だけです。その他の工法は全てクローズド工法です。
日本の大手メーカーが採用している工法は全てクローズド工法です。コラムオープン工法とクローズド工法⑪に書いた新聞記事の例のように、作り方をそのメーカーに聞いても答えなければ建てた会社がなくなれば直せないことになります。
次回は、『「長期優良住宅制度」のギモン⑧~直しやすい在来工法』です。
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