「長期優良住宅制度」のギモン2⑩~環境を考えた住宅でないと2
前回書いた項目の一つ目です。
傷みにくい劣化しにくい材料とは、気候に合っていることが一番大事だと思います。木造住宅では使用する木材の材種のことと思います。
最近は木材の材種の事は語られなくなりました。昔は国産材のヒノキや杉がいいといわれましたが(実際、私が木造住宅に係るようになった頃のお客様は材種に詳しくヒノキの柱と言えば喜ばれました)、ほとんどの住宅が集成材で作られるようになってからは、強度のことばかり取り上げられ材種のことは語られなくなりました。
しかし、集成材も接着された木ですから材種が傷みにくい劣化しにくいことは重要な事と思われます。そう考えると国産のヒノキの集成材で作ればいいと思いますが、私はヒノキの集成材は聞いたことがありません。
一度、取引のある材木屋さんにヒノキの集成材のことを聞いたことがありますが、「ヒノキの集成材はあるけれど高いよ。」と言われました。高価なためほとんど使用されていないようです。
無垢の国産木材がシロアリや腐朽菌などに侵されない限り、寿命が100年以上あることは時間が証明しています。日本には100年を超える木造住宅がたくさん残っているからです。当時の木造住宅に集成材は使われておらず、ほとんど無垢の国産材が使用されていたからです。
先に書いたように集成材が使用するようになってから、強度のことばかり言われますが、傷みにくいことは無垢材も集成材も同じだと思います。長期間使用していれば雨漏りや結露などが起きないとは言い切れません。その時、集成材でも傷みにくい材種のほうがいいと思います。
次回は、『「長期優良住宅制度」のギモン⑤~傷みにくい、劣化しないような作り方』です。
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