Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

夏型結露2⑨~内部結露の恐ろしさ その2

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:結露

内部結露は住宅の能力を低下させます。四つの被害が考えられます。

一つ目は、前回書いた木材の劣化です。腐朽菌によって木材が傷めば強度が下がることになります。

二つ目は、一つ目とのつながりで壁の中の構造材が傷むことは、住宅の強度に影響を与えます。特に耐力壁が傷めば、災害時に被害が大きくなることが考えられます。1995年の阪神大震災の時に、シロアリなど理由は様々と思われますが、傷んでいたために被害が大きくなった事例が多くありました。

三つ目は、断熱材の性能が落ちることです。繊維系断熱材の場合は、空気などの気体を閉じ込めて断熱材の性能を発揮しますが、水蒸気がその隙間をなくしてしまえば、断熱材としての性能を十分に発揮できません。

四つ目は、カビです。カビの菌によって住んでいる人がアレルギーになるなど健康被害が出るかもしれません。

夏型結露2⑨

コラム「断熱より結露対策」にも書きましたが、内部結露は家も住んでいる人も傷めるのです。記事の家の木材がどの程度傷んでいたかわかりませんが、内部結露はその家の寿命を左右するほどの被害となることがあるのです。

次回は、『夏型結露2⑩~高気密高断熱住宅は何のためか』です。


---------1955年以来の信頼と実績---------------------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
-------------------------------------------------------------------------

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼