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高断熱の前に結露対策⑪~家の中は…

鈴木敏広

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テーマ:結露

今回のコラムは「コラム夏方結露⑫(夏型結露⑫参照)」と内容と重なります。

カビが生えるとその胞子が、どこからか家の中に入っていき人に害することが考えられますが、当初は気密が高ければ家の中へは入りにくいかと思われます。

ただ、年々、壁の中に水蒸気が残っていくといつかは内壁のプラスターボードが吸収すると思われます。そうなるとボード裏面にカビが生え、次第に室内に出てくるかもしれません。

室内側に防湿シートが張ってあるから室内は大丈夫と思われるかもしれませんが、繊維系断熱材は吸湿すると重くなり下に下がっていきます(繊維系断熱材でも吸湿しにくい断熱材もありますが、最も普及しているはグラスウール断熱材は湿度に弱いです)。断熱材は下の方が重くなり、新築時の状態を保つことは出来ません。新築時の状態が保てなければシートに隙間ができるのではと思っています。

気密の低い昔の住宅のリフォーム工事で、壁の中に入った水蒸気が50㎜の断熱材の中に入り、断熱材が下がっている現場を見たことがあります。現在の住宅でも同じようになり、断熱材に水蒸気がたくさん入ることで断熱材が下がるのではないかと考えています。

断熱より結露対策⑪

上記のようになって防湿シートに隙間ができれば石膏ボードに裏面にカビが生え、次第に室内に出てくるかもしれません。そこまでいかないと結露に気づかないと、壁の中は本当にひどい状態になると考えられます。

内部結露するとカビなどで人の健康にもよくないですが、家の健康にもよくないのです。

次回は、『高断熱の前に結露対策⑫~昔は壁の内部結露はなかった』です。


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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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