省エネ基準は検証しなくていいのか⑦~せめて二重通気工法の基準を
少し前までフーチング基礎がほとんどでしたから、掘って基礎の一部を埋めて作ることは当たり前でした。掘って基礎を作り土を埋め戻し、防湿コンクリートを打設していました。工事としては、掘削→基礎工事→埋戻し→防湿コンクリートの順になります(下図参照)。
ところが、最近はほとんどベタ基礎です。昔はベタ基礎でもベースは埋めていましたが、最近はそのようなことはしません。③に書いたように掘らずに、以前よりも基礎の高さを低くして作っています。なぜ低くしているか詳しくは⑦に書きます。かんたんに説明すると、玄関の高さが高くなるためです。
こうすると先に書いたフーチング基礎に比べ2つの工事が減ります(上図参照)。埋戻しと防湿コンクリートです。埋戻しは掘らないため必要ありませんし、防湿コンクリートはベタ基礎でコンクリートを床下一面に打設するために必要なくなるのです。
その結果、早く工事を進めることができます。
埋め戻しと防湿コンクリートの工事で少なくても3日ほどはかかります。コラム「最近の家の建て方(順番)について⑫」(最近の家の建て方(順番)について⑫参照)に書いた基礎コンクリートの打設から半月ほどで建て方をした現場もべた基礎でした。工期の短縮と工事を減らし費用を抑えるためにべた基礎を採用しているとしか私には思えないのですが…。
次回は、『基礎の高さについて⑤~基礎の選定』です。
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