高さの高い窓と横に長い窓⑤~通気層の役目を果たすか
⑤~⑧に書いた横長窓の部屋がどうなっているのか私にはわかりません。中に入ったことはありませんから…ただ、天井に近い高さについている窓を見ると使い方は?と思ってしまいます。
以前にいわゆるデザイン住宅の本を見たことがあります。その本に、窓が天井に付いた位置にある寝室の写真がでていました(下図参照)。寝室の枕元側の壁に天井に付く位置に横長窓があり、その窓の中央は嵌め殺し、両端には小さな開閉できる窓が付いていました。
写真のコメントには「プライバシーに配慮して天窓から光を入れている」といったような内容のことが書かれていました。
※単なる記述ミスかもしれませんが、天窓とは普通は天井に取り付けるもので、壁の上にある窓を天窓とは言いません。
プライバシーに配慮と書かれていますが、横長窓なので床から2mぐらいの位置に取り付けても、外からは基礎の高さを加えれば2.5mぐらいの高さになり、身長が2mを超えるような背の高い人か、何かに乗らないと寝室を外からのぞくことはできません。
窓なのでプライバシーは外部とのことと思われますが、こんなに高い位置につける理由としてはコメントの内容は私にはまったく理解できませんでした。仮に身長が2mを越える人でも、この部屋が寝室と知るには、天井だけが見えても仕方がなく、中を見降ろさないといけないからです。
それよりも、この窓は脚立のようなものがないと開けられないと思いました。オペレーター装置(オペレーター装置とはワイヤなどを使って窓の開閉を下に付けたハンドルなどで行える機械)は付いていないようなので、夏などに天井付近の暑い空気を排気するようなことは気軽にできないと思いました。
普段から使えない窓、吹き抜けの窓のようでした。「吹き抜け⑧」(コラム ;吹き抜け⑧参照)にも書きましたが、吹き抜けの高い場所にある窓や梁などは容易に掃除できません。このコラムの天井に付いた横長窓も脚立がないと掃除できません。
この本に載っていたような窓も含めて、このコラムに書いた準耐力壁にはならない窓の付け方、容易に開けられない窓、掃除しにくい窓なら付けない方がいいと私は思いますが…。
次回は、『高さの高い窓と横に長い窓⑩~余談 雑誌〇―〇ビルダーの記事から「横長窓の通気不足」』です。
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