高さの高い窓と横に長い窓③~雑壁の力
⑤~⑦に書いたように横長窓の問題点は、耐力壁にならないこと通気層が結露しないように役割を果たせるか疑問があることです。これが縦長の窓と比べるとよくわかります(下図参照)。最近は横に長い窓だけではなく縦に長い窓も多く使われています。
縦長の窓なら図の斜線部分は2階の壁、横の壁とコの字型につながっていて準耐力壁となります。たての通り道は確保できますから、通気も横長窓のように心配はありません。
③で雑壁のことを書きましたが、もちろん縦長窓も天井に着いた位置や地窓のように床に付いた窓では雑壁とはなりません。③の図に書いた高さ(36㎝以上)を確保できれば縦でも横でも強度のある雑壁(準耐力壁)となり、両側に耐力壁が配置されていれば耐震力はアップします。
雑壁の効果はハッキリしないと考えるか人もいると思いますが、サッシを付けるのは外壁です。家の外側に耐力壁がある方が、耐力壁の配置としてはより効果があるのですから、どうせ窓を付けるのなら準耐力壁として配置できるようにしないともったいないと私は思います。
次回は、『高さの高い窓と横に長い窓⑨~高さの高い横長窓は使い方で困らないのか?』です。
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