高さの高い窓と横に長い窓⑨~高さの高い横長窓は使い方で困らないのか?
前回、通気層の空気の流れについて書きましたが、外壁材の種類や施工方法により条件が異なります。
最近は、ほとんどの家が外壁に窯業系サイディングを張っています。しかも横張りのサイディングが増えていますが、横張は下地胴縁が縦に入ります(下図参照)。
縦張りサイディングなら下地胴縁は横に入れます(上図参照)。この場合、胴縁に溝がある通気胴縁や1.8メートルごとに隙間を開けて胴縁を固定すれば、横移動は自由なので横長窓があっても通気すると思います(下図参照)。
ところが、横張の場合、隙間を開けない限り横長窓がある限り、⑤に書いようにサッシの横を無理に通るしかありません。隙間を開ける場合は、横張りサイディングの継ぎ目と同じ位置にならないようにしないと、施工できません(隙間と継ぎ目が同じ位置だと固定できないからです)。
その場合、横に薄い下地を入れ、その上から縦に下地胴縁を入れれば、下に入れた薄い下地の厚み分、通気層は確保されます(下図参照)。しかし、私は写真では下図のようない下地を見たことがありますが、実際の現場を見たことはありません。
外壁材が、窯業系サイディングではなく杉などの板や角波鋼板の場合は大丈夫だと思います。板張りの場合、板自体が平らではなく必ずすこしは反っていること、角波鋼板は鉄板を折っているため、空気の通り道が板自体にあるためです。
次回は、『高さの高い窓と横に長い窓⑦~耐力壁にならない』です。
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