結露⑯~内部結露を防ぐ方法2
雑誌の記事は夏型結露の記事だったわけですが、事例の結露が夏だけなのか私は疑問に思っています。例aは外部から入った雨が原因で結露したわけですが、壁の中に入った水蒸気は内壁側の防湿シートと外壁側の合板の間を行ったり来たりして、夏は内壁側の防湿シートで、冬は外壁側の耐力壁の合板の内側で結露しているのではと思います。つまり、一年中内部結露しているのではと思っています。
aの事例を考えると合板が水蒸気を通しにくいことと室内側には気密シートがあるため、一度壁の中に入った水蒸気は出にくくなります。aは通気層もありませんから乾燥するとは考えられません。記事の断熱材をめくった写真は、合板がカビと腐朽菌で全体が傷んでいます。壁の中の水分が乾燥してしまうことは一年中ないのだろうと思います。
また事例aは雨漏りが理由とも考えられますが、bは雨漏りもなくどこから結露の元となる水分が中に入ったのかわかっていません。bは通気層もあるので工事は適切の行われたとすると、一般的な工事をしても外か中から壁の中に入る水分を排出する仕組みが冬だけでなく夏もないとだめだということになります。
次回は、『夏型結露⑭~内部結露は見えない』です。
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