結露⑫~逆転結露と内部結露が起きるわけ
⑦~⑪までおそらくもっとも工事されている高気密高断熱の壁の材料について書きました。現在の一般的な高気密高断熱の工事は、冬型結露を防ぐことは考えていますが夏型結露を防ぐように考えられていないのです。
そもそも高気密高断熱を国が勧めた理由は省エネでした。住宅の断熱性能を上げることで少ないエネルギーで快適な生活をできることを目的としています。そのため断熱基準を厳しくしたのです。
⑩と⑪に、結露する事で住宅の性能が低下する事を書きました。⑤に書いた事例はどれも築10年ほどです。わずか10年ほどで結露により合板は傷み地震などの災害にも弱くなる、断熱材の性能は落ちる、結露によりカビがでれば住人は様々な病気にかかることが考えられます。
健康で生活するために断熱基準を上げたのに、全く違う結果になっていることは問題だと思います。特に事例のbは工事自体に問題がないようですから、普通の工事をしても夏型結露する可能性があることになります。設定温度が低かったとはいえ、「夜勤の人が昼間エアコンをかけて生活したら結露した」では工事の方法に問題があると思います。
次回は、『夏型結露⑬~夏だけか?』です。
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