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夏型結露②~汗腺の数

鈴木敏広

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テーマ:結露

私が子供の頃は、もちろんエアコンなどありません。電気設備は扇風機だけ、それを兄弟で取り合いしていました。それでも暑ければ我慢するだけでした。暑さに慣れていた私の体は、水のようなサラサラした汗をかいていたためか暑くても熱中症にはなりませんでした(私が子供の頃に熱中症は聞いたことがなく、日射病と言っていました)。

以前、読んだ本に汗腺の数は子供の頃に育った環境で決まるそうです。汗を出す汗腺の数は、フィリピンで育つと約250万個、日本で育つと約220万個、ロシアで育つと約180万で、暑い地域の人ほど汗腺の数が多く、たくさんの汗で体を冷やすことができるようになっています。人の体は環境に応じて生活できるようになっているのです。

夏型結露②

最近は、暑いので勉強ができないという理由で、小学校にもエアコンが取付けるようになってきています。その方が勉強するにはいいのかもしれませんが、環境に応じて汗をかかないと子供の汗腺の働きが悪くなり、健康面にはいいのかだろうと考えてしまいます。

将来、○△病になる人が多くなったとニュースが流れ、その理由が子供のころからエアコンで涼しいところで生活していたため、汗腺の働きが悪いという理由にならないか心配です。

次回は、『夏型結露③~私の生まれ育った家は』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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