金物工法の疑問②~金物工法が生まれたわけ
コラム「金物工法の疑問」はコラム「集成材の疑問」に続けて原稿を書きました。熊本の地震が起こる前に完成していたため、前回のコラム「熊本地震の記事から」と重なる話があります。ご了承ください。
日本の木造住宅は、柱などの垂直部材と梁などの水平部材を組み合わせて骨組み(構造体)を作り、屋根、外装、内装を作ります。金物工法とは、下の絵(絵は柱と梁の接合部)のように木造の建物を造るときに骨組み(構造体)となる木と木を組み合わせる接合部に金属を使う工法です。
「集成材の疑問」に書いたように集成材は強度を決めて作ることができます。同じように金属の接合部材も強度を計算できますから、それで木造住宅の構造計算ができるとされています。
いままでの木造は大工の長い経験から作られてきました。本物の木材の強度は分りませんし、接合部は大工が考えた方法で強度がわからないため計算はできません。仮に計算できても大幅な安全率を取ることになります。
「金物工法にすれば計算できるから安全、安心」とされていますが、計算できることは建物の強さの一部にしか過ぎず、基準の強度を満しても必ず安全ではないと私は考えています。その最大の理由は、法律は何度も改正され、その基準は絶えず変わっているからです。
このコラムは、集成材を構造材に使い、接合部に金物を使用する工法につぃての疑問です。
次回は「金物工法の疑問②~金物工法が生まれたわけ」です。
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