金物工法の疑問③~鉄と木は相性が悪い
金物工法もちゃんと実験しているという方もいるでしょうが、実験をしたと言っても新品の状態で、何年も経って劣化や経年変化した状態でしたのではないのです。何十年と経った時に集成材も接合部の金物も新築時の性能があるのか誰にも分からないのです。
奈良の薬師寺の西塔を復興するときに、塔の構造計算する方法は決められていないため、1000年以上建っている東塔の通りでよいことになりました。計算よりも実際に1000年以上建っている実績が優先されたのです。
その建築物が地震などに強いかは時間が経たないと分りません。金物工法が正しいかは、何十年か経って台風や地震に耐え、それでもちゃんと建っていて初めて証明されます。工法の実績は、建てられた数ではなく時間が決めるのです。
「計算できる=安心、安全」とすると計算を満たすことが目的になり、他の事を考えなくなって現行の基準ぎりぎりに建てて全く余力のない家を建てても気に掛けないことを私は心配しています。
次回は「金物工法の疑問⑩~失われる技術者の経験」です。
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