金物工法の疑問⑥~計算できない力
あまり言われませんが、集成材は接着剤を使用しているため本物の木よりも重くなります。以前から、私は本物の木と比べてどれだけ重いのか(接着剤の量がわかればよいのですが)、調べているのですがよく分かりません。また、金物工法では接合部に金属を使いますから、その分より重たくなります。
接着剤や金物の重さなどたいしたことないと思う人がいるかもしれませんが、建物に働く地震力Fは
F=ma(質量×加速度)
という式で表されています。質量、つまり重さが増えると建物にかかる地震力も増えます。仮に集成材と接合金物の重さによりいままでの木造よりも10%重くなれば、その分加わる地震力は大きくなるのです。
木材は「軽いけれど強度がある」という利点があります。一般に使われている建築の構造材で、木材ほど軽くて強度がある材料はありません。
金物工法をしている方は当然考えて建てていると思いますが、木造の利点である軽くても強度があることが失われていることには間違いありません。
次回は「金物工法の疑問⑥~計算できない力」です。
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