Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

金物工法の疑問⑤~金物工法は重くなる

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:金物工法

あまり言われませんが、集成材は接着剤を使用しているため本物の木よりも重くなります。以前から、私は本物の木と比べてどれだけ重いのか(接着剤の量がわかればよいのですが)、調べているのですがよく分かりません。また、金物工法では接合部に金属を使いますから、その分より重たくなります。

接着剤や金物の重さなどたいしたことないと思う人がいるかもしれませんが、建物に働く地震力Fは
         F=ma(質量×加速度)
という式で表されています。質量、つまり重さが増えると建物にかかる地震力も増えます。仮に集成材と接合金物の重さによりいままでの木造よりも10%重くなれば、その分加わる地震力は大きくなるのです。

木材は「軽いけれど強度がある」という利点があります。一般に使われている建築の構造材で、木材ほど軽くて強度がある材料はありません。

金物工法をしている方は当然考えて建てていると思いますが、木造の利点である軽くても強度があることが失われていることには間違いありません。

金物工法⑤

次回は「金物工法の疑問⑥~計算できない力」です。

---------1955年以来の信頼と実績--------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼