金物工法の疑問②~金物工法が生まれたわけ
接合部を金物で作る工法が出る前までは、大工が長い間考えた方法で木と木を組み合わせ補強として金物を使っていたのです。あくまで接合部は木と木の組み合わせ、金物は補助でした。
木と木の組み合わせならば、大きな力が掛かった時にお互いが勝つ、負けるとはならずに頼り、頼られて耐えようとします。接合部の加工は木と木をかみ合わせているため簡単には壊れません。
阪神の地震で倒壊した原因は接合部が壊れたことが原因というよりも、その前に老朽化、シロアリ、腐朽菌などによる傷みや鉄筋の入っていない基礎、古い基準で作られ壁の量が少ない、バランスが悪いなどそもそも強度不足などで、ゆすられて接合部が壊れて倒壊したのです。
もしも、接合部に問題があって倒壊したのなら、在来工法の家はほとんど壊れていたでしょう。しかし、古い家でも倒壊しなかった家はあります。もちろん接合部に問題がないとは言いませんが、接合部が壊れる前に他の原因があったのです。
次回は「金物工法の疑問⑤~金物工法は重くなる」です。
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