金物工法の疑問⑨~時間が証明する
95年の阪神の震災の時に、柱と梁や筋交いなどの接合部が破壊されて倒壊した木造住宅がたくさんありました。柱や梁などの構造材は全てつながっているため、接合部が一カ所破壊されると倒壊してしまったのです。それを防ぐために接合部が他よりも先に破壊しないように法律改正されました。
2000年の法律改正で接合部の計算方法と補強する金物が決められました。それまでは、柱と梁などの横架材の接合部には山形金物、筋交いの接合部には筋交プレートなどそこに掛かる力に関係なく使う金物が決められていたのですが、改正後は接合部ごとに掛かる力を計算し、その結果に応じた金物を使用するように変わったのです。
接合部ごとに計算して金物を選ばないといけないのなら、いっそのこと「接合部をすべて金属にしてしまえば壊れない」という考え方から接合部を金物で作る工法が考えられたのです。
しかし、それは大地震で被害がでたときに、接合部の前に他のどこかが壊れるようになったということで、柱や梁がつながっていることに変わりはありませんから、接合部さえ壊れえなければ倒壊しないとはなりません。
次回は「金物工法③~鉄と木は相性が悪い」です。
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