結露⑫~逆転結露と内部結露が起きるわけ
内部結露が注目されたのは40年ちかく前に北海道で起きた「なみだ茸事件」からです。
冬の寒さを和らげようと、壁に今までの倍の厚み(100mm)の断熱材を入れたところ、壁の中で”なみだ茸”というキノコが発生し、家が傷んでしまった事件です。
それまでの断熱材の厚みは50mmと薄く、壁の中の空気層が十分あったため、空気が対流して結露しにくかったのですが、厚い断熱材をいれたことにより狭い空気層となり、室内の暖かく湿った空気が壁の中に入り結露し、なみだ茸が生え、家を支える大事な柱や土台まで腐らせたのです。
内部結露は床下、壁の中、天井裏で起きますが中でも壁の中で起きると大問題です。
床下、天井裏は水平ですが、壁は縦に長いため結露して水蒸気が露になると、すべて下に落ち、柱の
根本や土台など構造材の大事な部分に溜まり、構造材を傷めることになります。
地震で家が揺れたときに抵抗するのは柱や壁ですから、結露してその根本が傷んでいれば、災害時に
耐えられないかもしれません。壁の結露は家の強度を低下させるのです。
次回は、『結露⑭~これからの住まいは内部結露との戦い』です。
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