調湿8~引戸(ひきど)で調節
断熱工法は、大きく気密工法と2重通気工法の二つの方法に分かれているようです。
気密工法は、このコラムに何度も書いた多くの家に使われている断熱材を壁の中に充填し、室内側に防湿層を作る工法です。これまで書いたように気密工法の家では、湿度の管理のために何かしないといけないと私は思っています。エアコンを24時間使用していればいいのかもしれません。
2重通気工法は断熱材を挟んで空気層を室内側と室外側に設ける工法です。私が採用しているWB工法も2重通気工法の一つです。2重通気は外と中に空気層を作り、空気は常に動いているために表面結露も内部結露もしにくくなります(コラム;WB工法を採用して10年 参照)。
気密工法を採用している業者は、2重通気などする必要がない、防湿層を完璧にすれば結露などしないと考えているようですが、世の中は変わります。例えば、10年ほど前から急速に普及したインターネットの配線をする時に、新築でなければ後から壁に穴をあけて配線すれば外から中へ穴が開き気密は敗れることになります。また、地震などで防湿層のフィルムが壁の中で破れたらなどと考えると、家を長期使用する時代には結露に対しては2重通気工法の方がいいのだろうと私は考えています。
次回は「調湿21~気候は変わっていない」
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