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耐震診断できない木造住宅③~オープン工法とクローズド工法

鈴木敏広

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テーマ:耐震診断できない木造住宅

家のつくり方には大きく二つの分け方があります。それがオープン工法とクローズド工法です。

オープン工法とは、家のつくり方が一般に公開されている工法で、木造住宅ですと木造軸組工法と2x4工法がこれに該当します。書店に行けば調べることができますし、何よりオープン工法で建てている数が多いため、関っている人も多いことになります。
クローズド工法は一般に公開されていない工法のことで、日本の住宅メーカーが当てはまります。メーカー各社独自の工法のため一般に公開されていませんし、認定工法は公開しなくてもいいことになっています。
耐震診断③
以前にある鉄骨系メーカーの図面を見たことがあります。
一般的なH型の梁ですと『H100x100x6x8』のようにH型の高さと幅、板の厚みが書かれていますから、誰が見てもどんな材料でつくられているか分ります。しかし、その住宅メーカーの梁の記号はB102と書いてありその記号がどんな梁を示しているかそのメーカーしか分らないようになっているのです。これでは壁や天井をめくり、実際に梁を見て確認しないと何もできません。また、最近は柱や梁の部材もメーカー独自の形にしていますから、どのようにつくっているのか確かめようがないのです。

次回は、「耐震診断できない木造住宅④~世の中はリフォームする時代」です。

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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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