建築は大工が造ってきたが24-職人の心
大きな会社でないといい家はできない、営業、設計、現場監督、デザイナーがいる会社ならいい家が出来ると思っている人がいます。しかし、どんな工事も作るのは職人です。その中でも大工が今も昔も家を作ってきたのです。
法隆寺を建てたのは聖徳太子ではなく大工をはじめとした職人たちです。聖徳太子が建てたのなら、太子が死んだら直せません。飛鳥時代の大工が造ったから、現代の大工も直せます。技術は伝えることができます。1300年間、技術は伝えられてきたのです。
現代の家も職人が造っています。住宅メーカーがいくら工場生産で部品を造り、その範囲を広げて現場工事を減らしても、車のように完成品は工場ではできないのです。現場作業がなくなることはあり得ません。職人がいないと完成しないし、修理できません。