マナーうんちく話2251《知っているようで実はわかっていない?「和文化クイズ」》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

世代を超えて受け継がれてきた様々な日本の文化が、海外から高い評価を受けているにもかかわらず、国内では衰退し続けてきている感があります。

高齢化による担い手不足、需要の減少、ライフスタイルの変化などなど原因はいろいろあるようですが、特に「和の作法」や「しきたり」などの分野では、専門的知識やノウハウが思うように伝承されてない気がしてなりません。
現在は学校で教えないので、そのことも大きな原因だと思っています。

また「令和の米騒動」は色々な課題を残しましたが、原因の一端は和食文化の衰退にもあるように思います。

ただ和文化の衰退は、何も今に始まったことではなく、昭和20年以降いろいろな面で危惧されてきましたが、時代が進むにつれ古臭いとか、時代遅れなどと捉えられている傾向が強くなってきた気がします。

加えて「儲けにつながらない」ので難しい面もあるのですが、いくら時代が進展しても、残すだけの大きな価値は存在すると私は思っています。

それどころか、なにかと希薄になっている人と人との交わりや、付き合いに必要不可欠の生活の巧みな知恵として、受け止めることが大切ではないでしょうか。

これらの文化は、祖先から受け継いできた大事な文化財だという認識を持つことも必要でしょう。

そして日常生活の中で根強く生きている、古くからのしきたりを改めて見直し、対人関係の礼儀を身につけ、若い世代に継承していくことが大事だと考えます。
このことは、国際化時代への賢い対応ともいえるでしょう。


今回「和文化楽習講座」の一環として、5月には「和食のマナー講座」、6月には「和菓子作り体験&抹茶カフェ」を開催し、20代から90代の多くの参加者に、和文化の素晴らしさを実感していただきました。

以下の問題は6月の「抹茶カフェ」で行った和文化クイズです。
ぜひ挑戦してみて下さい。
今まで《マナーうんちく話》で取り上げた内容です。

後日解答と解説を掲載しますが、より詳しくは「マナーうんちく話」の次に「該当するキーワード」を入力していただければいいと思います。


6月講座《和洋文化》クイズ
しらなくても日常生活には全然支障がないけど、知っていればより豊かな生活ができるし、鼻高にもなれる、ちょっぴり知的な問題を取り上げました。

A、お茶を一服という理由は?
[                                               ]

B、「黒文字」の記述について誤っているものは?
1,本州などの林内によく生えており、和気町でも簡単に見つけることができる
2,高級楊枝の材料とされ楊枝自体を「黒文字」と呼ぶことがある
3,紙袋入りの黒文字は、使用後は袋に入れ、もとのようにきれいに整えておく

C、次の文章で間違っているものは(一つ)
1,黒文字、和菓子の水無月、茅の輪くぐり、風鈴、扇子、赤飯、節分の豆まきはすべて邪気払いに関連がある
2,「五月晴れ」とは梅雨と梅雨の合間の晴れの日である
3,6月11日の、暦の上で梅雨入りとされる「入梅」は、二十四節気の一つである
4,甘酒は江戸時代には庶民の暑気払いドリンクとして重宝され、俳句の世界では夏の季語になっている
5,若鮎が昔から川魚の女王として重宝されてきたのは、「姿よし、香りよし、味もよし」と3拍子揃っていたからである

D、次の文章で間違っているものは(2つ)
1,コーヒーや紅茶を飲むとき、砂糖やミルクやレモンは、いきなり入れないほうがよい
2,ワインを注いでいただくときには、グラスは持たないで、柄の部分を右手で軽く抑えるのがいい
3,コーヒーとケーキ、和菓子とお茶にはそれぞれ独特の文化がありますが、共通点はいずれも、飲み物が右になることである
4,洋食の食事中、一時席を立つ必要が生じました。その際テーブルナプキンはテーブルの右上に4つ折りにたたんでおけばいい。
5,畳の部屋で和食をいただくときには、乾杯は座ってするのがいい

E、次の文章で間違っているものは(一つ)
1,「お茶」が日本に入ってきたのは奈良時代から平安時代といわれているが、当時のお茶は特権階級の薬として飲まれていた
2,「うな重」をいただくときには、持って食べても良い
3,「懐紙」はメモ用紙やコースターとして使用しても良い
4,訪問先で茶菓のもてなしを受けた際、できる限り静かに食べ、食べ終わったときには感想は言わないのが礼儀である。

F、日本人は初物が大好きですが、江戸っ子は初物に熱狂したといわれ「初物75日」という慣用句も生まれました。では特に重宝され、「初物四天王」といわれた4つの初物を下記の中から選んでください。
1,若鮎  2,河豚(ふぐ)  3,鰹  4,鮭  5,茄子  6,白菜  7、キュウリ
8,シイタケ  9シメジ  10,松茸

G、梅雨時の花といえば「紫陽花」が浮かんできますが、日本の紫陽花をヨーロッパに広めた人は次のうち誰でしょうか
1,シーボルト  2,ラフカデイオハーン  3,アインシュタイン  4,エジソン

H、次の文章で正しいものには〇、間違いのものには×を付けて下さい
  1,三三九度の儀式で新郎新婦が、お神酒を3つの盃で3回ずつ酒を飲むのは「夫婦の絆を固める」意味がある
2,最近は宴会等での「お酌」は敬遠されがちですが、本来お酌には相手の幸せを祈願する意味が込められている
3,最近は法事後の会食が少なくなってきているようですが、この会食には僧侶や参列していただいた人への感謝とともに、故人の供養の意味が込められている
4,目上の人と握手をするときには、握手だけでなく、丁寧に頭を下げた方がいい
5,仲良しグループ5人で会食をする際、食べるのが一番早い人に合わせるのがいい
6,他家を訪問する際、手土産は玄関で前向きな言葉とともに渡すのがいい
7,あまり知られていませんが、母の日のカーネーションに対し、父の日の花はバラとされている
8,7月7日の七夕には素麺をお供えする風習がある

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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