マイベストプロ岡山
平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1998《縁づくりに励み「おもてなし」の原点に触れる10月「神無月(神在月)」》

2020年9月30日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:くらし

10月は旧暦では「神無月」と表現されますが、漢字が示すように、全国の神様がすべて出雲に出張されて不在になる月です。

ちなみに出雲地方では、神様が集うので「神在月(かみありつき)」と呼ばれます。

ゴーツートラベルが推進されていますが、神様にとっては、出張ですから単なる旅行ではありません。仕事で出雲に行かれるわけです。
では、どんな仕事をなさるのでしょうか?

農業に関する議論もされますが、主として「縁結び」に関する会議です。
勿論結婚に関する話題にも触れられますが、いろいろな縁についての内容です。

日本の国が明るくなって、みんなが幸せになれるために、互いに結ばれるような話をされます。コロナ禍においては大変ありがたいことだとおもいます。

新型コロナを機に今後デジタル化が加速しそうですが、目先の課題を大切にすると同時に、人と人との縁も大事にしたいものですね。

また10月は「衣替え」ですが、これは平安貴族から続いている風習です。
そして江戸時時代の武士は、旧暦4月1日、5月5日、9月1日、9月9日の年4回の衣替えがあったようです。

衣服の手入れも大変だったと思いますが、当時の武士はこうして「けじめ」や「和」や「協調性」を保ったのでしょう。やがてこの風習が庶民にも普及し、四季の国日本ならではの文化として根付いたわけです。

10月は朝晩めっきり冷え込みますが、稲の収穫がピークを迎えます。
お月見をしたり、美しい虫の音を聞きながら、秋の気配を身体全体で感じ、いろいろな縁を取り込むのもお勧めです。
秋の夜長、良書に触れるのもいいですね。

心と季節感、そして時間の感覚は大いに関連があります。
自然の変化にも目を向け、極力季節と同化する努力も大切にして下さい。

ところで東京オリンピックの招致委員会で、すっかり有名になった日本の「おもてなし」ですが、最近いたるところで、耳にする機会が多くなった気がします。

チップを伴う欧米諸国の「サービス」と似た感覚がありますが、私はサービスと日本の「おもてなし」は大きく異なると思っています。

それは神様をお迎えする神事の中でも明確です。

例えば神々が集結された出雲では、神様をお迎えするための多くの神事が執り行われます。また正月には日本全体で、幸運をもたらす年神様をお迎えし、おもてなしして、お見送りをします。

これらは日本人ならではの発想で、この精神文化は祭りや行事やしきたりとして、風雪に耐え、脈々と伝えられてきたわけですね。

神様はだれも見たことはありません。
目に見えない神様を誠心誠意もてなす心は日本独特でしょう。

日本においての「おもてなし」は、見返りを求めず、裏表なく、純真な心でしなくてはいけないということです。

だからビジネスでも、おもてなしという言葉を使う以上は、ハード面もソフト面にも、心をこめることが大事です。「お迎えするお客様が快適になるよう、最大限の努力をして、心を尽くす」ということです。

旧暦6月は「水無月」と呼ばれます。
これは水が無い月ではなく、「水の月」という意味で、田植えをするために田んぼに水を引く月です。

これと同じで「神無月」は「神の月」ともいわれます。

日本は「瑞穂の国」と呼ばれますが、悠久の時にわたり、瑞々しい稲穂が実る国という意味で、日本国の美称です。「新米」が楽しみの頃ですが、何かと神様と縁が深い月でもあります。
感謝の気持ちを込めて頂きたいものですね・・・。

この記事を書いたプロ

平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾)

Share

関連するコラム

平松幹夫プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-4573-1062

 

お問い合わせはお気軽にどうぞ

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

担当平松幹夫(ひらまつみきお)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岡山
  3. 岡山のスクール・習い事
  4. 岡山のカルチャースクール
  5. 平松幹夫
  6. コラム一覧
  7. マナーうんちく話1998《縁づくりに励み「おもてなし」の原点に触れる10月「神無月(神在月)」》

© My Best Pro