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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1972《迷うことが多々ある!敬称としての「先生」の用い方》

2020年7月12日

テーマ:マナーの心得

コラムカテゴリ:くらし

「作法」は日常生活を豊かに営むためにはとても大切なものですが、長い月日を経て築き上げられた先人の知恵の結晶です。

ただいろいろな考え方もあって、まずは真心が大切で、真心さえあれば、そんなに窮屈に考えることはないかもしれませんね。

では、その真心を相手にどのように伝えますか?

真心は、それにふさわしい形になって初めて相手に伝わるのではないでしょうか。
この形が作法ですから、やはり作法は必要不可欠と考えます。

ちなみに作法はその国々の文化、歴史、国民性、気候風土、食文化、宗教により異なります。さらに不易流行的側面も有していますから、はやり知識として吸収しておく必要があります。

日本には日本独特の考え方や風習がありますが、言葉遣いもしかりです。

また日本には、相手を敬う心を形として表現するために「敬語」が存在しますが、今回は敬称としての「先生」の用い方に触れておきます。

先生という言葉は日常生活で頻繁に使いますが、基本的には物事を教え導く立場にある人に付ける敬称です。

対象者が非常に多いのが特徴で、人によっても「さん」で呼ぶ人もいれば「先生」と呼ぶ人もいます。私も研修会や講演会では先生と呼ばれることが多々あります。

先生は「職場用語」と「一般用語」の用い方が存在します。
職場用語の先生は小学・中学・高校・大学・専門学校の教師や医者がその代表です。

ただしこれらは学校や病院等の職場では先生と呼ばれるのが自然ですが、職場を離れたら「さん」でよばれます。
しかしそのけじめは、はっきりしていません。
従って職場でも地域でも、いつも先生と呼ばれることもあります。

さらに教師を退職しても常に先生と呼ばれる人もいますが、違和感を抱く人も少ないような気がします。

一方「一般用語」の先生は教師や医師の資格がなくても、人間性に富み、教養があれば先生と呼ばれることがあります。

つまり人生の教師にふさわしい人や、その道の専門家が先生と呼ばれることが多く、議員、作家、宗教家、芸術家、弁護士などが代表的です。
またそれ以外でも講演会などでは先生と呼ばれることが多々あります。

「先生」と呼ぶか、「さん」で呼ぶかはそれぞれでしょうが、教師以外の人をなぜ先生と呼ぶのでしょうか?

広義の意味では先に生まれた人(年長者)や知識人を敬う用語が先生になったと思います。

次に、それなりに知識やスキルを有し、それを伝える仕事をしている人、及び自分に知識やスキルを教えてくれる人、さらに他方から尊敬されている人が先生と呼ばれるケースが多いようです。

昔は今のように豊かでもなく、教育機関も少なかったので、高等教育が受けられる人はごく僅かでした。

さらに日本には昔から年長者、指導者、学識経験者、専門家などを敬う文化があります。だから先生が多く使われたのでしょう。

しかし先生という敬称は時と場合により厄介で面倒な面もあります。
そんなに偉くない人でも、親の七光や金の力などで先生と呼ばれていると、いつの間にか、その人を高い位置にもっていくことになります。

その結果、一般的な敬称の「さん」ではプライドを満足させられなくようになります。

日頃先生と呼ばれている人が、何か不祥事を起こし、お詫び会見をするシーンは、うんざりするくらい見ましたが、潔い先生は実に少ないですね。
困ったものです・・・。

この記事を書いたプロ

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