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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

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コラム

マナーうんちく話1939《食事の楽しさや大切さを知らない子が増えてきた。どうする?》

2020年4月7日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

北へ帰る鴈(がん)とは対照的に、南から燕がやってくる季節です。
燕は黒いから「玄鳥」とも呼ばれますが、天敵から巣を守るために、あえて人の住んでいる家の軒下などに巣を作ります。

白い糞をまき散らすので嫌う人もいますが、「燕が巣を作るとその家には幸せが訪れる」という言い伝えがあり楽しみに待っている家も多いようです。

ではなぜ数千キロも海をわたって日本に来るのでしょうか?
畑仕事をしているとよくわかりますが、日本はこれから虫が多い季節になり、食べ物に恵まれるからです。

燕の親は雨の日も風の日も、休むことなく餌を巣に運び、一生懸命子育てに励みますが、毎年のことながらその姿は本当に微笑ましいものです。

親鳥の仕事はまさに雛を食べさすことなのですね・・・。

ところでオリンピックは延期になりましたが、近年世界各国は日本の文化・食文化・伝統に注目し、日本人独特の「和の心」を称賛しています。

特に先人は旬にこだわり、野菜や魚などの素材の持ち味を生かす、素晴らしい食文化を築きましたが、時代の流れとともに影が薄くなっているのは寂しい限りです。

経済が豊かになり、食材や調味料や料理の数などが大変豊富になり、加工食品やインスタント食品なども氾濫するくらい豊かです。
巧みな宣伝も功を奏し、年々売り上げも増加の一途でしょう。

加えて新型コロナウイルス騒動で、子どもが家にいる時間が増え、食事の回数や量が増えるので、お母さん方は助かっているようですね。
本当に便利な世の中になったものです。

しかし最近食事の楽しみを知らない子どもが増加している気がしてなりません。
親の事情もいろいろあると思いますが、子どもの孤食も増えているようです。

ちなみに食欲は心理的なものが大きく影響することはよく知られていますが、楽しくない食事ではあまり食欲はわかないでしょう。

ということになれば、何かで紛らせながらの食事になるわけですが、ゲームやテレビに依存することが多くなります。

欧米人に比べて、日本人は圧倒的にテレビを見ながらの食事が多いといわれますが、これだと食事そのものの楽しみが味わえません。たとえ夫婦や家族と一緒でも、テレビとの関係はあっても、人と人との関係がないからです。

誰かとともに食事をすることが「共食」であり、共食することで家族特有の集団を築いてきたわけですが、テレビを見ながらの食事では共食と言えないでしょう。

もともと人間の歴史は「飢え」との戦いであり、「生きることは食べること」ですが、便利な時代になり、食べることがないがしろになっては本末転倒です。

戦後まもなくスタートした「サザエさん」は日本の平和な家庭の象徴ですが、その中で7人の家族が揃って卓袱台を囲み、楽しい会話とともに食事をするシーンが多々あります。どこの国でも家族の本来の食事の在り方だと思います。

日本では、大人は仕事や付き合い、子どもは塾やクラブ活動など、それぞれ多様な事情を抱えていると思いますが、問題は何を優先するかでしょう。
「家族団らんの夕食」より大切なものは、そんなにないと思うのですが・・・。

まず「なにを、どんな雰囲気でたべるか?」が大切だとご理解ください。
母親は食事の在り方の大切さや料理に関心を持っていただきたいものです。
父親はもっと家族と一緒に食べる努力をしてくださいね。

外食もいいけど、どんなに豪華な料理でも、そこにはお母さんの手作り料理はありません。親と子どもが同じものを食べるとは限らないことも頭に入れて下さい。

今子どもの教育は大変進化し、AI教育、プロミング教育だのという言葉が登場しました。しかしいつの世も親の役目は子どもにきちんと食事を与え、身も心も丈夫に育てることだと思います。

今後このコラムで、子どもの好きな「ケーキ」「スパゲティー」「寿司」などのうんちくや美しい食べ方に触れる予定です。ぜひ子どもにも教えて下さい。

この記事を書いたプロ

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