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コラム
マナーうんちく話1926《正しく理解したい奇数と偶数のマナー!「奇数が慶事に使用される理由」》
2020年2月27日
昔から「奇数吉、偶数凶」といわれ、慶事には奇数、弔事には偶数が用いられますが、これは古代中国の「陰陽思想」の影響を強く受けています。
※「マナーうんちく話1132《気になる、しきたりと陰陽道の関係》」を参考にしてください。
二四六八十の偶数は「陰の数」とされています。
陰の数は成長を妨げたり、ちじめたりする不吉なものとされています。
また偶数は割り切れるので「別れ」を連想させるからよくないともいわれています。
つまり割り切れるということは、故人とこの世が切れるからよくないと考えられていたようです。
そして偶数は不祝儀の席で使用されます。
ただし「八」は例外として扱われます。
神道では「末広がり」を意味しているからです。
一方一三五七九の奇数は「陽の数」とされており、陽の数は、ものを生じさせるとともに、成長させる目出度いものと捉えられています。
さらに奇数は割り切れないのでよいという理屈になりますが、奇数は「喜数」に通じるから慶事に良いとも考えられているようです。
中でも一と九を除いた三五七が陽気盛んな目出度い数字とされています。
子どもの健やかな成長を願う「七五三」がそうですね。
ただし「数のマナー」は万国共通ではありません。
全く日本と反対のところもあります。
例えばイエスキリストの最後の晩餐が13人だったので、欧米では十三の数は嫌われているようです。
また七も九もよくないようです。
だから12を基準とする偶数の単位である「ダース」という慣習が生まれたのでしょうか・・・。
私たちが普段大切に使い続けている数字は、単に数量を表すだけでなく奥深い意味が込められていることが多々あります。
「マナーうんちく話」でもいろいろ触れていますのでぜひ参考にしてください。
例えば神前結婚式における「三三九度」や五節句の1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日、さらに雑節の「八十八夜」や「二百十日」等・・・。
注意していただきたいことは、マナーには「なぜそうするのか」という合理的な理由が存在します。
従ってその意味を正しく理解すれば、TPOに応じて臨機応変に対応できます。
また日常生活がより楽しくなります。
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