マナーうんちく話1845《令和に【礼】を考える②「今改めて認識したい日本の「礼儀作法」》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:洋食のテーブルマナー

年のせいか?
それとも時代の流れか?

最近「昔ながらのマナーの常識」が大きく変わってきたのではないか?と感じることが多々あります。

もちろんマナーには不易流行的側面があるので、時代の流れとともにある程度変わるのは仕方ないことです。

例えば「お茶くみ」。
来客に美味しいお茶を入れる人はめっきり少なくなり、もっぱらペットボトル。

加えて「服装」。
クールビズやらウオームビズで服装に関するマナーは激変しましたね。
捉え方はいろいろありますが・・・。

さらに難しくなったのが「葬儀」。
超高齢社会になり多死社会になれば葬儀が増えます。
身近に本来なら葬儀に出席しなければと思う人の葬儀も増えましたが、「家族葬」にしますからと言われれば、どうお悔やみを言えばいいのか判断に苦しみます。

このような事例はあちらこちらで見受けられ、判断に苦しむことが多くなった気がしてなりません。

物が豊かで、平和で、自由な暮らしを謳歌しつつも、周囲との人間関係は複雑になってきたということでしょう。

時代の流れとともに、従来の考え方が通じなくなった気がしてなりませんがいかがでしょうか・・・。

AIがさらに発展し加えてキャッシュレスカが進めば、さらにこのような状況は多発するでしょう・・・。

「物が豊かで便利になること=幸せになること」ではないということを肝に銘じることだと思うわけです。

いかなる時代も一人では生きていけません
だから必要最低限のマナーは必要だと考えます

つまり相手に対する敬意や感謝や思いやりが不可欠だということです。

時代の流れとともに影が薄くなってきた「和の礼儀作法」は、堅苦しいように思えるかもしれませんが、ひとえに相手に対する思いやりの気持ちを形にして表現したものです。

これは四季に恵まれ、平和な社会背景から醸し出された世界に誇る日本ならではの素晴らしい文化だと思います。

戦争に明け暮れ、危機管理的要素が濃い西洋のマナーとは一味違います。

つまり、日本独特の作法があったわけですが、それが次第に影を潜めていくのは何とも寂しい限りですね。

時代の流れとともに誰が決めたのか?定めたのか?
釈然としない今のマナー。

令和という新しい時代を迎えたところで、再度日本人が大切にしてきた礼についての多彩な講座を発信し、人生100年時代を豊かに過ごす知恵を探ってまいりたいと考えています。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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