マナーうんちく話89≪箸と椀。どちらが先?≫
11月11日(日)に「公益財団法人キリン福祉財団」助成事業《東備生涯現役幸齢者大学》の【和文化楽習講座】の一環として、岡山県和気町「鵜飼谷温泉」和室宴会場にて「和食マナー講座」と「琴の演奏会」を開催しました。
定員30名でしたが、希望者が多く結局35名での講座になりました。
近隣の岡山市、赤磐市等からの参加も多く、30代のビジネスマンから90歳に手が届くご婦人まで幅広い方々に、午前10時30分から午後2時30分まで熱心にお付き合いいただきました。
●講座の内容
第1部セミナー《和食文化を通じて学ぶ和の心、和の作法、和食のマナー》
第2部実践!和食のテーブルマナー
第3部琴の演奏会
以上のほか、地元華道家による生け花約20点が飾られ、会場の雰囲気を華やかにしていただきました。
●参加者の感想文です。(お寄せいただいたアンケートの一部)
〇和食文化は単に料理のみならず、自然との調和や年中行事、人生儀礼と深いかかわりがあることを初めて知りました。さらに堅苦しいと思っていた礼儀作法は「他者への思いやり」を具体的に表現したものであり、それが平和な社会環境から育まれた、日本が世界に誇る文化だとの講師の言葉に感動を覚えました。
還暦を迎えているにもかかわらずこんな大事なことに無頓着でいたのが恥ずかしいくらい。
他に参加したいイベントもあり、「どうしようか?」と迷っていたのですが、この講座に参加して本当に良かったです。60代女性。
〇何気なしに過ごしていたことがいまさらのように大変良い勉強になりました。
参加して大変心地よい気分になったので次回もぜひ参加したいと思います。
次は仲間を誘いたいと思います。80代女性
〇82歳を過ぎても残された人生において大変有意義なお話でした。
わかっているようでわすれていることもありました。
食事のマナーは若い時から気を付けていましたが、子供や孫にもやかましくいってきました。今後も気を付けて生活していこうと思います。80代女性
〇今回の講座で一番楽しみにしていた講座で大変勉強になりました。
「おもてなしの心」については解りやすいお話を聞かせて頂きました。
神様、つまり目に見えないものに対して心を配ることだったのですね・・・。
また型にはまるのではなく、「相手や周りの人に対する感謝や思いやりがマナーの基本なのだ」と改めて感じました。
平松先生の和食のマナーはこれで2回目ですが、大変勉強になり娘たちにも伝えています。さらに前回「箸置き」を使用するよう学びましたので、それ以来我が家の食卓では毎回使用しております。
季節の花に囲まれとても素敵な一日になりました。50代女性
〇長年現場で実践を積まれた講師の一言、一言にとても重みを感じた。
「生きることは食べること。だから美しい食べ方は身も心も美しくなる」との言葉に大変感銘を受けた。是非子どもたちにも実践させたい。
でも、その前に大人が本当にしっかりしなければいけない。
人生講話としてありがたく拝聴でき最高でした。60代男性。
今回も多くの方の温かい協力があり大好評でした。深謝!
またお花の先生による生け花と、琴の演奏も「和文化講座」を大いに盛り上げて頂きました。
生け花、琴、和の礼儀作法、和食の華麗なる融合で、主催者として大変うれしく思います。特に国際化が進展する今だからこそ、先ずは自国の素晴らしい文化や食文化に精通していただき、それを次世代にも伝えて頂きたいとの思いがかなえられた講座でした。
秋を謳歌するまさにイベント日和の日でしたが、この講座に参加していただいた方、盛り上げて頂いた方、加えて助成していただいたキリン福祉財団、協力いただいた和気鵜飼谷温泉の皆様方に厚くお礼申し上げます。
次回は場所を変えて来年早春の頃を予定しています。