マナーうんちく話73≪話好きになる方法とは?≫
33年間ホテルの現場第一線で、接客の仕事に携わった経験を有効に生かしたいという思いで「マナー講師」の道を新たに選びましたが、そのせいで接遇に関する研修依頼を今でも多く依頼されます。
深謝いたすところですが、それだけ病院でも、介護施設でも、販売部門でも、公的機関でも、各種団体内でも、地域でも様々な人間関係作りが大切だということの表れだと思います。
しかし以前に比較すれば、大幅にコミュニケーションツールは発達したにもかかわらず、人と人の心の触れ合いは希薄になってきた感がありますが、如何でしょうか?
コミュニケーションに関する学問も、素晴らしいものがありますが、残念ながら現場で生かされてないような気がします。
従ってあらゆる現場で人間関係によるトラブルが後を絶ちません。
恐らくこの傾向は止むことはないでしょう。
現に私が担当させていただいた多くの研修会でも、職場の人間関係で退職を余儀なくされたり、多くのストレスを抱えている人は多くいます。
中にはうつになり、深刻な状態に陥っている人もいます。
加えて学校のいじめも大きな課題ですが、職場におけるいじめやパワハラやセクハラは直接生活に響いてきます。
何とか改善策を練り、改善しなければなりません。
どうする?
先ず自覚していただきたいことがあります。
職場でやらなければいけないことは「仕事」です。
日本くらい多くの職種が存在する国も少ないと思いますが、どんな仕事であれ、一人で完璧にこなすことは至難の業だと考えます。
しかも現役時代には、睡眠以外は、人生の半分以上を、その仕事と付き合うことになるのではないでしょうか。
ということは、仕事上の人との仲を円滑に保つことが大切です。
仕事に関連する同僚、上司、先輩、部下、お客様、取引先の人がすべて、自分と同じ考えや価値観であれば、スムーズに事は運ぶでしょうが、10人10色です。
そして人は、自分が望むように易々とは変わりません。
ある程度は「自分が変わることも必要だ」との意識を持っていただきたいものです。