マナーうんちく話569≪泥より出でて、泥に染まらず≫
立春、立夏、立秋、立冬の前日を「節分」、そして前の18日間のことを「土用」といいますが、今では節分とは立春の前日を言うようになりましたね。
そして土用とは立秋の前18日間をさすようになりました。
他の土用に比べると、極端に暑く、体力を消耗し、夏バテしやすいからでしょうか・・・。
今年は8月7日が立秋ですから、それから18日前は7月20日になります。
つまり7月20日から8月6日までが土用で、この間にある「丑の日」が、「土用丑の日」になり、鰻を食べる日ということですね。
今年は7月20日と8月1日ですが、8月1日は「土用二の丑」といいます。
7月20日も大量の鰻が販売されていたようですが、値段が高すぎて思うように売れず、大量廃棄されたというニュースを今朝(7月23日)見ました。
平賀源内が聞いたらさぞ驚くことでしょう。
何とも皮肉な話ですね。
いずれにしても土用は、季節の変わり目で、身体が弱りやすい時期です。
だからできる限り睡眠や栄養を取って、体調管理に励んでください。
食糧事情の乏しい昔はシジミや卵やウナギなどで栄養補給していたようですが、今は食べ物、飲み物、住まいの事情も格段に良くなっています。
猛暑を乗り切る先人の知恵を参考にしながら、自分に適した暑さ対策をお取りください。
私はとにかく睡眠と栄養をしっかり取るように心がけています。
ただこの暑さは昔と状況が大きく異なっています。
厳しい暑さと戦おうとしないで、くれぐれもご自愛ください。
いくら注意しても、し過ぎということはないでしょう。
ところで「三尺寝」という夏の季語がありますがご存知でしょうか?
一尺は約30センチですから、約1メートルのスペースでとる昼寝のことのようですが、ちょっとした昼寝もこの暑さには効きそうですね。
但し涼しいところで。
7月23日は二十四節気の一つ「大暑」です。
暦の上では一年で最も暑い時とされますが、当分この暑さは続きそうです。
暑さの盛りは「極暑」、過酷な暑さは「酷暑」、そして燃えるような暑さは「炎暑」と表現しますが、連日すべての漢字が当てはまる暑さです。
人によっても、気分によっても、体調によっても、暑さの感じ方は微妙に異なります。
TPOに応じた暑気払いもお勧めです。
皆様方の無事息災をお祈りいたしております。