マナーうんちく話73≪話好きになる方法とは?≫
いじめをなくすには他者に対して思いやりの心を持つことが大切でしょう。
思いやりとは、他者に「不快感を与えない」ことと「好感を与える」ことですが、前者は、子どもが相手に不快感を与えたら、親や教師は間髪いれずに注意をしなければいけません。
後者は親や教師が子どもに良きお手本を示すことです。
ところで子どもは自分より体力が優る者や、地位が上の者から嫌がらせを受ければ不快感に陥ります。
親や教師はこれを早期に発見することは大切でしょう。
しかし、子どもが上級生や仲間内から不快感を与えられて、すぐに親や教師が介入すればどうなるでしょうか。
不快の感じ方は個人差がかなり大きいと思います。
また世界屈指の長寿社会を生きていく上では、不快に思うことは多々あるでしょう。
加えて自分の思い通りになることは、そんなに多くは有りません。
学校生活しかりです。
席替えの時に、クラスの憧れの人と隣り合わせになることはまれです。
テストの成績も常に上位とは参りません。
運動会でも、みんながトップというわけにはいきません。
トップの子もいればビリの子もいます。
特に学校は成長期にある子どもが、色々な事を学ぶ場所です。
どんなことをしたら相手が嫌がるか、どんなことをすれば喜ぶかなども経験しながら学ぶものでしょう。
つまり生の人間同士がじかに触れ合うことで、多様な事を学ぶ場ということです。
さらに色々と叱咤激励もすることは大切です。
これで不快感を覚えたら、即いじめというわけにはならないでしょう。
また家庭における「食卓の在り方」もとても大事だと思います。
「生きることは食べること」ですから、食事を通じて様々なコミュニケーションや社会性を身に付けます。
特に和食のマナーには「感謝」や「思いやり」が凝縮された、豊かな精神文化が宿っています。
箸の使い方を正しく教えることで、数学や国語の点は良くならないかもしれませんが、いじめに走る子はかなり減ると思います。
そして厳しいことも必要でしょう。
自分の思い通りにはならないことも教えなければいけません。
子ども中心のメニューから、お金を稼いで生計を立てている大人中心のメニューに切り替えることも大切だと思います。
大人中心のメニューが週に5回、子どもの喜ぶメニューが週に2回位がお勧めです。
さらに「和する」ことも大事です。
大切なことは皆で話あって決めることも大切ですし、嫌なことは凛とした態度で断ることも必要です。
いじめに遭うと一人で抱え込んでしまい、解決のヒントが狭くなりがちです。
何でも気軽に話し合える環境作りは、家庭や学校でも大切にして頂きたいものです。
特に家庭の食卓や学校の給食字は絶好の場です。
共に食事をするということは「貴方と仲良くしたい」という意思表示です。