マナーうんちく話494≪和顔愛語≫
先人は花が咲くことを「笑う」と表現しましたが、百花繚乱と言われるように多くの花が咲き乱れ、新芽が萌え出し、小鳥がさえずり、優しい風が吹き、万物が躍動する、まさに「山笑う頃」になりました。
一年で最も美しく、心地良く、前向きになる頃で、日本に産まれて良かったと実感できる時でもあります。
ところで4月25日は、新年度の初給料日を迎えている人も多いのではないでしょうか?そして、そろそろ環境や人間関係に慣れて来る頃ですが、如何でしょうか。
今は仕事や学業、さらに色々な行事を通じて多くの出会いがある時でもあり、多種多様な人間関係を築く時でもあります。
だからこの時期を有効に活かすことはとても大切です。
しかし「人脈を作りたいのは山々だけど、人前で話をするのは苦手、人に接するのが下手」という人もいます。
「婚活」「就活」「社員研修」等に携わって長い月日が流れましたが、人と接するのが苦手と答える人は年々増加傾向にある気がします。
「袖振り合う縁も多生の縁」と言われますが、ここまでではなくとも、人づくりは何かにつけ必要不可欠でしょう。
ではどうすればいいの?
はっきり言ってその特効薬はないでしょう。
努力する以外に方法はないということです。
先ずは人づくりに前向きになることが大切だと思います。
多くの人が集まる所を避けるのではなく、積極的に行くことです。
会合が有れば参加してみる。
そして出会いが有れば、挨拶をされるのを待つのではなく、積極的に自分から挨拶をすることも大切です。
勇気がいるかもしれませんが、この一歩がとても大切です。
さらに人脈はあるだけでは自然に広がりません。
それを有効に生かしていく努力が必要です。
ポイントは兎に角「コマメ」にすることでしょう。
加えて、人脈づくりはできる限り早くから始めて下さいね。
新しい職場や学校に移ればすぐにでも始めて下さい。
欲を言えば、人脈づくりは若ければ若いほどいいでしょう。
「世間体」だとか「プライド」だとかは言わないでくださいね。
常に謙虚な姿勢で誰とでも真摯な態度で交わって下さい。
若い時には知識や経験が無いので失敗も多々あるでしょう。
それを恐れないでください。
「失敗は成功の母」です。
人脈づくりは一朝一夕にできるものではありません。
長い時間や努力を摘んでそれが花開くのは10年先、20年先になるかもしれません。
前向きに、謙虚な気持ちで、あせらず、こまめに、不必要に見返りを求めず、おおらかな気持ちで取り組んで下さいね。
先ずは身内を固め、次に外に向かって働きかけるのもいいでしょう。
異業種や異世代間の交流も大切にして下さい。
最後になりますが、人柄を磨いて下さい。
人はその人の人柄に集まります。
次回に続きます。