マナーうんちく話1283《改めたい「話上手の聞き下手」》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

前回は蝉の声に触れましたが、人の世界では「話し上手は聞き上手」と言われます。
「会話を円滑に進めるには相手の話を聞くことが大切」という意味です。

ちなみに「会話」は相手がいて初めて成り立つものですが、「話す」とは「自分の考えや知識などをキチンと纏めて相手に伝えること」で、「聞く」とは「相手の話を耳で聞いてそれを理解する事」です。
簡単なようで実はとても難しいと思います。

そして、これとは逆の意味の言葉で「話し上手の聞き下手」があります。

自分の話に夢中になって、つい一方的に喋ってしまい、相手の言い分を聞かないことです。

「話し上手は聞き上手」より「話し上手の聞き下手」の人の方が多いような気がしますが如何でしょうか。

ちなみに人は、話を相手にするより、相手の話を真剣に聞く方が、数倍もエネルギーを要するといわれています。

話をして、それを相手に聞いてもらう方が、気分がいいものです。
特に「自慢話」はそうです。

相手に自分の自慢話をしている時はとても良い気分になりますが、相手の自慢話を聞く側になればストレスがかかります。

だから誰だって、自慢話は「される」より「する」方が好きでしょう。

マナーの世界では、相手に自慢話はしない方がいいとされています。
しかし、相手が自慢話をしてきたら、それをしっかり聴いてあげるのがマナーです。

「話し上手の聞き下手」では、円滑な人間関係は築けません・
人の話を聞くのが苦手な人は、「話し上手は聞き上手」の練習をしてみて下さい。

夫婦間でも、プライベートでも、ビジネスシーンでも大きく好転すると思います。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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