マナーうんちく話92≪優雅さが自慢!和の作法≫
ところで麺類を食べる時に気になることはありませんか?
うどんやそばやラーメンを食べる時に一番気になるのは「音」でしょう。
日本では「音を立てて食べてもいい」という暗黙の了解があるようですが、だからといってぞんざいに食べていいとは言えません。
なるべく音は立てない方がいいと思います。
普段から自分が食事をする際どんな音を出しているのか?
時には気にかけてみるのも大切です。
すする音、咀嚼の音など、食事には色々な音が発生します。
他人の音は気になるけど、意外に自分の音には鈍感になりがちです。
大きな音を立てると、どうしても汁が飛びやすくなります。
だからできるだけ音をたてないようにすれば、汁を飛ばして食卓を汚す心配が無くなります。
特にうどんは汁がはねやすいので、「れんげ」等が付いていたら、れんげに乗せて品良く食べることもお勧めです。
また汁を飲む時には、箸を持ったままれんげを使用するのではなく、右手にれんげを持ち変えて、汁を味わうことに集中して下さい。
うどんやそばやラーメンは「すする」という文化がありますが、最初から多くの麺を取り上げると、口の中が一杯になり大きな音になります。
適量を心掛けて下さい。
特に女性の場合は箸先1㎝ですくう麺の数は、3本から4本くらいが妥当だと思います。
勿論太さにより調整して下さい。
スパゲティーを食べる時も同様です。
3本から4本くらいの少なめの麺を取ってフォークで巻くときれいに巻けます。
これが丁度一口で食べられる量だと思いますので、是非試してみて下さい。
なお、江戸中期になると「濃い口醤油」が発明され蕎麦文化に大きな影響を与えたと言われていますが、蕎麦は香りを楽しむことも大切です。
だから様々な「うんちく」や「粋な食べ方」があるようですが、うどんにはあまりありません。
音に注意して、気軽に美味しく食べて下さいね。