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コラム
マナーうんちく話1237《上に立つ人の社会的、道義的責任「ノーブレス・オブリージュ」》
2016年6月17日
突然ですが「セレブ」という言葉にどんな感じを抱きますか?
日本でもセレブという言葉は至る所で耳や眼にしますが、殆どの場合「有名人」や「お金持ち」の意味で使用されています。
勿論本来は「名声を得た」「有名人」という意味ですから間違いではないと思いますが、仕事や家庭生活において、それなりの理想を持ち、それを実現するために一生懸命努力している人も、ある意味ではセレブといえるのではないでしょうか?
逆にいくら有名人でも、いくら金持ちでも、いくら社会的地位が高い人でも、私利私欲に走り、他者に対して優しさや思いやりの心が持てないようではセレブとはいえないと思います。
また、セレブという言葉が多くの人を引き付けるのは、セレブに相応しい人はどんな人であれ、キラキラ輝き、どんな時にも人生を前向きに歩んでいるからだと考えます。
では、なぜキラキラしているのでしょうか?
実はここにマナーの大きな存在意義があると思っています
以前このコラムでも触れましたが「ノーブレス・オブリージュ」(仏 noblesse oblige)という有名な言葉があります。
フランス語を直訳すると「高貴な人の社会的、道徳的義務」です。
早い話し、政治家であれ、企業経営者であれ、それなりの地位が伴えば、それに応じた振る舞いが求められるということです。
「悪徳商人や悪代官になってはいけませんよ」ということでしょう。
スイートルームに泊まったり、ブランド物の服を着たり、別荘を持っているから上流と呼べるのではないでしょう。
高潔な振舞いを心掛け、人生を前向きに歩み、常に周囲の人に思いやりを発揮する生き方をしているからだと思います。
言い方を変えれば、セレブと言われる有名人や金持ちや政治家は、社会の模範になるような振る舞いが要求されるということです。
勿論これには法的な拘束力は有りません。
マナーと法律の違いは罰則規定があるかないかです。
しかし、社会的な批判を受けることは多々あります。
今までの態度を改め、気を引き締めて、キチンと対処する事を「襟を正す」といいますが、特に上に立つ人はずさんな仕事をするのではなく、常に襟を正して欲しいものです。
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