マナーうんちく話1217《マナーは「恥をかかない」ためより「恥をかかせない」ために存在する》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

【はじめに】
私たちは日常生活の中で「マナー」とか「礼儀作法」とか「エチケット」という言葉を耳にしたり口にしたりします。

ではそもそもマナーや礼儀作法とは一体どのようなものか?
非常に基本的なことで、社会人として当然理解しているつもりだけど、いざ言葉や文章で表現せよと言われれば困ると言う人も多いと思います。

そこで改めてマナーについて解りやすく、色々な角度から触れてみたいと思います。シリーズでお伝えしますので是非お付き合いください。

「マナー」とは一口で言えば、社会生活を円滑に営むための規範です。

従って、これからこのコラムにおつきあいいただくということは、「周囲の人達と良好な人間関係を築き、相手に好感を与えるため、あるいは不快感を与えないために必要とされる、人としての判断基準を身に付けるため」と認識して頂ければ良いと思います。

加えて、マナーは自分自身の感性を高めるために存在します。

例えば食事の仕方が美しい、言葉遣いが美しい、立ち居振る舞いが美しい、さらに他者に対して配慮が出来ると言うことは、自分をキチンとした人間として見てもらえます。

だから面接時に要求されるたり、社員研修に取り入れられるわけです。
勿論自分磨きにも必要不可欠です。

つまり美しいマナーを身に付けるということは、自分がより魅力的な人間になることです。

今までマナー講師として様々な講演や研修会を経験させていただきましたが、それらに参加された人の動機を伺うにつけ、多くの方が「人前で恥をかきたくないから」と言われます。

はたしてそうでしょうか?

マナーは人前で「ハジを書きたくない」というより、「人にハジをかかせないため」に必要と思って頂ければ幸いです。

そしてマナーは上司や親や教師から強制されるものでも、法律で定められたりするものではありません。

遠い昔からの習慣だったり、コミュニケーションが円滑に行われるための暗黙の了解だったりするように、長い歴史の中で自然に出来上がったものです。

従ってマナーとは、その国々の歴史、文化、気候・風土、国民性、宗教により異なるわけです。

以前と違い現在は急激に国際化が進展しており、様々な国の人と交流が持てるようになりました。
交通の便も発達し、近い国なら日帰りが可能になりました。

だからそれらの国のマナーは、当然知識として頭に入れておく必要があるわけですね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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