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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話946《「祝儀」にはなぜ新札を使うの?》

2015年4月23日

テーマ:贈答のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: 退職 手続き

長い人生の中でも、大きな転機が多々あります。

入学、入社、結婚、出産、退職、長寿など、大きな幸せを手に入れた人に、心を込めてお祝いしたいのは誰しも同じです。

しかし、これらは「晴れ」の特別な事だから、何かと形にはまってしまいそうな気がします。

まして知識不足だと、とかく他の人がすることが気になります。

「なぜこうするのか?」と言う合理的な理由をしっかり把握することが大切です。そして、自分なりの祝福の気持ちを素直に表現すればいいでしょう。

自分の最高の笑顔と、相手の感謝の気持ちで、喜びが共にできれば最高です。

ところで、お祝い事の祝儀袋に入れるお金は「新札」と言われますが何故でしょう?

理由は大きく分けて2つ考えられます。

○嬉しい新生活が始まるわけですから、お札も新しい物がお似合い。
今まで誰も使用していない全く新しいお札だから、門出に相応しいということですね。

○「私は、貴方のこの度のお祝い事を心待ちにしていましたよ!だから、前もって新しいお札を用意して吉報を待っていました。」と言う意味を込めて。

以上のような理由が考えられますが、新しい綺麗なお札を受け取った相手が、気持ち良くなってくれればいいですね。

ちなみに、「新札」とは銀行で発行した未使用の新券で、「ピン札」は使用しているがおり目もなく美しい札の事を意味します。

では、祝儀袋に入れるお金は、新札やピン札でなければいけないのでしょうか?
これは受け取った相手がどう感じるかです。

新しい札か古い札か?
あるいは奇数か偶数か?
あるいは金額はいくらか?

中身が気になるところですが、金額のことを気にする人が一番多いと思います。

お祝いに紅白が使用されるようになったのは室町時代からだといわれています。

日本は昔から贈り物を包む習慣がありました。
贈り主の魂を包むわけです。

中国からの交易品に紅白の紐で結んであった中身が、たまたまお祝い事で献上するものだったので、以後祝い事には紅白の水引になったとか・・・。

祝儀や不祝儀でお金を包む習慣は世界でも大変珍しいわけですが、日本でも元は品物です。

お札が使用され始めたのは、まだ歴史も浅く、恐らく一般的になったのは終戦後ではないかと思います。

明治になって日本銀行券が発行されましたが、戦後の高度経済成長期の頃になると、庶民でも新札が手に入るようになるので、その頃から祝い事に新札を使用するようになったと考えます。

ちなみに、贈り物をする時大切な事は、贈り物をする理由とタイミングです。
そして、「自分の家に咲いた美しい花」を贈るような気持ち、即ち手作りのお祝いもあっていいと思うわけです。

相手のことを思って、手間暇かけて贈ることに意義があると思うわけですが、何もかも豊かで便利になった日本では、贈り物まで合理的になりましたね。

最後に、新札にこだわるのもいいかもしれませんが、5000円か10000か迷ったら、金額の多い方を選ぶことをお勧めします。
記録には金額しか残りません。

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