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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話575≪準備七分に腕三分≫

2013年7月27日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

日本は南北に長く、四季が明確に分かれているから国ですから、一年を通じ、様々な花を愛で、季節毎の美しさを実感できます。

季節の移り変わりを、花や野菜等により察知するケースは多いですが、虫や昆虫などによって実感する場合も多々あります。

今年は、これだけ暑い日が続いているにもかかわらず、なぜか、蝉の鳴き声が聞こえなかったので気になっていましたが、最近になって、やっと元気な泣き声が聞こえるようになりました。

虫や鳥が、その時期になって始めて鳴く事を、「初鳴き」とか「初音(はつね)」と言います。

そして、その年に始めて鳴くせみの事を「初蝉」と言います。
桜の開花や入梅は、例年と比較して、早いか?遅いか?例年通りか?等を気にする人は多いと思いますが、普通、蝉の声までは頓着しませんよね。

しかし、これからは、夏の風物詩である、「蝉時雨」が否応なしに聞こえて来ることでしょう。
ちなみに「蝉時雨」とは、蝉が一斉に元気よく鳴く事です。

ところで、この蝉時雨、結構うるさいのですが、気になりますか?
それとも、あまり気にしないタイプでしょうか?

蝉は、数年間は幼虫の状態で土の中で暮らし、死んでいく直前の、一週間位が地上での生活になります。

従って、この地上での一週間で大仕事、つまり子孫を残す大事な仕事に取り掛からなくてはなりません。

だから、木の幹や枝にとまり、力の限り鳴くわけです。
このことが解ってくると、「うるさい」と感じる前に、「頑張れよ」と応援したくなりますね。

但し、鳴くのはオスだけです。
また、蝉の種類により、鳴く時期が異なります。

梅雨が明ける頃に最初に鳴き出すのが小さい「ニイニイゼミ」、そして、茶色い「油蝉」や、綺麗に透き通った「ミンミン蝉」、さらに夏が終わりに近づくと、「法師蝉」や「ヒグラシ」が、哀愁を漂わせながら鳴きます。

以前ホタルのお話をした時に、ホタルと蝉は「儚さ」の象徴だと申しました。しかし、蝉に限って言えば、地中での数年間の生活が本番で有れば、必ずしもそうとも思えません。

ただ、蝉の数年間における地中での生活は、地上に出て子孫を残すための、大仕事の準備期間だとすれば、本当に儚い気がします。

そして、永い間の周到な準備に頭が下がります。
人間の世界にも「段取り七分に腕三分」と言う諺が有ります。

良い仕事をしようと思えば、スキルを磨くことも大切ですが、「事前準備をおろそかにしてはいけませんよ!」と言うことです。

プライベートでもビジネスでも、そして人生でも言える大切な諺です。
蝉は、「命の尊さ」や「事前準備の大切さ」を教えてくれる、有り難い昆虫かもしれません。

近くで蝉時雨が聞こえたら、求愛活動を応援してあげて下さいね。
そして、結婚の意味や意義、準備の大切さなどなども気に掛けていただきたいものです。

私は、「婚活準備セミナー」も「就活準備セミナー」も受け持っていますが、共通して言えることは、幸せな結婚も充実した仕事も、それを支えてくれるのは素敵なマナーであるということです。


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