マナーうんちく話485≪上座に勧められたら、どのように対応する?≫
どんなに美しく着飾っていても、どんなに高価な手土産を持参しても、コートや靴の脱ぎ方、室内での立ったり、座ったり、歩いたりする立ち居振る舞い、入室の仕方、手土産の渡すタイミングや口上の述べ方、渡し方等などにより、大変無様になってしまうことも有ります。
また、マナーがなってないために、心と心が交流できないケースも、多々あります。
そうかといって、優雅に、気品を持って振る舞いたいと思っていても、直ぐに適応できるものではありません。
日頃から、日常生活の中で、美しい所作に注意を払うことが何より大切です。
しかし、不必要に緊張したり、表情を硬くすればいいものでも有りません。
正しい知識と、美しい身のこなし方を心得てこそ、品格が出るものです。
そしてそれは、お金では買えない一生の宝ものになります。
そこで、どんな要件で、どんな会社や事業所やお宅を訪ねて、どんな人に出会おうとも、あるいはどんな人に訪問されようとも、あわてず、落ち着いて、美しい振舞いができるように再度、「訪問と接客の作法」に詳しく触れて参ります。
男性も女性も、ビジネスでもプライベートにも充分応用ができ、美しく魅せる事が出来、あなたの魅力が大いに高まります。
出来ることから、是非実行に移して下さい。
先ず相手を訪問する時には、時間にゆとりを持って出かけるのがお勧めです。
時にビジネスで、他社を訪問する時には、職場を代表していくわけですから、ある程度のゆとりと、細心の注意は必要ですね。
手土産持参のケースが多々ありますが、土産も相手の近くの店で買い求めるのは感心しません。
あくまで、日頃の感謝や、お願いの気持ちを込めて持参するものですから、相手の事情を考慮して選んで下さい。
また、手土産を、「真心こめて大切に持参しました」と言うことで、風呂敷に包んだり、紙の袋に入れて持参するわけですから、当然その渡し方にも、気配りが必要です。
なお、渡し方については、後日詳しく触れる予定です。
また、訪問時の服装もとても大切です。
ポイントは、改まった要件での訪問にはスーツや正装がお勧めです。
また、相手の会社や職場にマッチした服装も良いですね。
丁寧にお辞儀をしなければいけないので、ロングヘアーの人は髪の毛をまとめて下さい。
さらに、靴を脱いで部屋に上がることが予想される時には特に、靴にも注意が必要です。
長いブーツはお勧めできません。
メイクや香水なども、臨機応変に対応して下さい。
そして、相手のお宅の前に来たら、再度姿勢を正し、気を引き締めます。
ビジネスシーンで有れば、近くに来たら、先ず笑顔の状態にされる事をお勧めします。
訪問に当たっては、最初の挨拶はくどくどとは言いません。
簡単明瞭な挨拶が良いですね。
具体的には、「今日は、株式会社平松商事の平松です。いつもおせわになっております。今日は貴重な時間を頂きありがとうございます」のような挨拶が良いと思います。
そして部屋に通されるわけですが、ここで、本格的な挨拶や手土産を渡すようになります。
次回は、持参した手土産の渡し方等を、「和室編」と「洋室編」に分けてお話しします。