マイベストプロ岡山
平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話421≪入室時におけるマナー≫

2012年12月19日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

ビジネスでもプライベートでも他人の部屋に入ることは日常茶飯事ですが、他人の部屋に入る以上は、家庭でも職場でも、それなりのマナーが有ります。
自信ありますか?

洋室にせよ和室にせよ、全て大丈夫!と言う人は少ないと思いますが、これはとても大切なマナーですので、是非参考にして下さい。

先ず、ドアの有る部屋に入る時には、ノックをします。
この時、こぶしの甲は自分の方で、指側でノックされる事をお勧めします。

そしてノックの回数ですが、あなたは何回しますか?
ノックは、外国から入ったマナーですから、そんなに目くじらを立てることもないと思いますが、トイレの場合は2回、親しい人の場合は3回がお勧めです。

また、家庭でも、親が子どもの部屋に入る時にも当然ノックは必要です。
勿論、逆もしかりです。
このような時のノックは3回されたらいいと思います。
家庭でも、トイレのノックは2回、部屋の場合は3回と決められたら如何でしょうか?

但し、部屋の中で何か異変が感じられる場合は、この限りではなく、たたき続ける必要が有るかもしれませんね。

ノックをしたら、相手の返事を待ちます。
「どうぞ」の返事が有ったら、「失礼いたします」と掛け声をして、ドアを開けて入ります。

明けたドアは当然閉めなくてはいけません。
ドアの方を向いて、完全にドアが閉まるまで見届けることがポイントです。
ここは、とても大切なポイントです。

用事がすみ、退室する際は、ドアの外に出て、相手の方を向いて、挨拶をして、静かにドアを閉めます。

次に、和室の場合はどうでしょうか?
これは、洋室のように簡単にはいきませんが、是非覚えて頂きたいものです。

和室の襖や障子は、日本の平和な社会背景から生まれた、日本が世界に誇る文化です。
従って、その開け・閉(た)ても、優雅に行いたいものです。

基本的には、和室に入る時には、座って入る事をお勧めします。
襖の前で正座して、「失礼いたします」と声をかけます。

ちなみに、昔は、「失礼いたします」と声を掛けるのではなく、襖の前で「コホン」と咳払いをして、「これから部屋に入ります」という合図をしていたそうです。

欧米では、考えられないような、実に奥ゆかしいマナーが存在したわけです。
次に、3度に渡り襖を開けて入るわけですが、詳しくは、マナーうんちく話《和室における礼儀・作法》を参考にして下さい。

農耕文化を礎とし、平和な社会を築いた日本では、紙とか細い木だけで、部屋と部屋の仕切りを作りました。

そして、その仕切りには鍵が有りません。
これは、鍵をかけなくても、そこに襖や障子が有るだけで、無断で入らないと言う暗黙のルールが存在していたからです。

加えて、部屋に入る時には、部屋の中の人に対し、最高の思いやりの心を発揮した、大変美しい入室の作法を作りましたが、残念ながら、今では、すっかり薄れてしまいました。

時代の流れと、諦めてしまうには、余りにも勿体ない作法です。
いつまでも、残し、伝えたいものです。


この記事を書いたプロ

平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾)

Share

関連するコラム

平松幹夫プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-4573-1062

 

お問い合わせはお気軽にどうぞ

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

担当平松幹夫(ひらまつみきお)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岡山
  3. 岡山のスクール・習い事
  4. 岡山のカルチャースクール
  5. 平松幹夫
  6. コラム一覧
  7. マナーうんちく話421≪入室時におけるマナー≫

© My Best Pro