マナーうんちく話349≪マナー美人⑪「挨拶」≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

挨拶の役目は「その人の存在を認めることと、その人に尊敬の気持を表すこと」に有ります。

従って、挨拶は生活している以上、全てのシーンで必要です。
また、人に会ったら挨拶をすると言うのは、マナーでもあり一般常識としても捉えられております。

常識とは、皆が身に付けている、当たり前の判断力や知識の事ですが、残念ながらこの一般常識も、最近では低下してきているようです。

その代表的なものが挨拶ではないでしょうか。
家庭や職場に限らず、パブリックスペースにおいて人と交わる時には、そのシーンに応じた挨拶が必要です。

例えば、応接室でかわす挨拶は「立礼」ですが、和室では「座礼」になります。
また日本人同士では「お辞儀」をしますが、欧米人とは「握手」になります。

それぞれのシーンに応じた適切な判断基準は、結構難しいと思いますが、良好な人間関係を築くに当たっては、とても大切ですので、自分の交流範囲に応じた挨拶を身に付けられることをお勧めします。

次の問いに挑戦してみてください。
●握手について、正しいのは何番?
1、握手をする時には、できれば頭も下げた方がより丁寧で良い。
2、プライベートのシーンでは太郎は花子に握手を求めることは可能である。
3、握手をする時には、例え相手が目上の人でも、頭は下げずに目を見てする。

●和室での食事会です。皆揃って座布団に座ったところで、いよいよ食事のスタートですが、それに当たり一言挨拶を求められました。どう対応しますか?
1、座布団の上に立って、挨拶する。
2、座布団の外に立って挨拶する。
3、座布団から降りて、座って挨拶する。

●来客のお迎えについて。自動ドアーが開いてお客様が入ってきました。
この時、店のスタッフとして、最初に取るべき態度はなに?

これが全て理解できる人はかなりの「挨拶美人」です。

ちなみに、「握手」は、相手の目を見てするのがマナーです。頭は下げません。加えて、ビジネスシーンなら上位者から下位者へします。プライベートシーンなら、レディーファーストの原則に従い、女性から男性にします。

和室での挨拶は、「座礼」が基本ですから、座った状態でします。また挨拶をする時には座布団から降りるのがマナーです。

お客様のお迎えについてですが、店の自動ドアーが開いて、お客様が来店されたら、先ずお客様の方を向き「目を見る」ことが大切です。次に「いらっしゃいませ」の言葉を笑顔で元気よく発します。

今さら申すまでもなく、コミュニケーションの基礎は挨拶です。
メールで用をたす機会が増えたせいか、相手の目を見て、その場に応じた挨拶ができる人がめっきり少なくなった気がします。

テレビで「お詫び会見」等を見てもそうです。
また、自分を格好良く見せる挨拶と、相手に好感を与える挨拶は異なります。
こうしなければいけないと言う決まりは有りませんが、自分を誇張するより、相手に対して好感を持たれる挨拶がお勧めです。

朝起きて、伴侶や家族に「お早う」の挨拶ができる人、また地域では先手必勝の挨拶ができる人、さらに職場に入る時に皆に元気よく笑顔で挨拶ができる人は挨拶美人です。






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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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