マナーうんちく話73≪話好きになる方法とは?≫
自分の自慢話は、人にしないのがマナーです。
しかし、人の自慢話を聞いてあげるのもマナーです。
誰しも聞いてほしい自慢話を、一つや二つは持っているものです。
聞いてほしい相手はまちまちですが・・・。
皆さんは如何でしょうか?
33年間の接客業で、お客さんの自慢話を数えきれないくらい聞かせていただきました。
レストランで、婚礼受付で、営業先で・・・。
何百回、何千回、何万回と聴かせていただくうちに、聴き方が上手になってきます。
それに連れ、多くの固定客が出来ます。
中には、従業員と客との関係を超えた交流が生まれたりします。
ホテルマンからマナー講師への転身を促してくれた人もそうでした。
またそれ以後、その中の人達から多くのアドバイスを頂きました。
勿論利害関係を超えてです。
人に自分の自慢話をするのは、とても気持ちいいものです。
ここが愚痴と異なります。
でも、自慢話を聞かされる方は、どちらかと言えば不愉快です。
マナーとは「思いやり」です。
思いやりとは、相手を、「不愉快にさせないこと」と、「相手に好感を与えること」です。
自慢話をしたら、相手は不愉快になります。
自慢話を聞いてあげたら、相手は気持ち良くなります。
だから、自慢話はしない、自慢話を聞いてあげる。
これが最高の、「気配り」で有り、「マナー」なのです。
相手に、自慢話をするより、
相手の、自慢話を聞いてあげる人になって下さい。
ただ、どうしても自慢話を聞いてほしくなった場合は、話を終えてから、謙虚な気持ちを表明して下さい。
例えば、色々と自慢話をしてきたが、「これも全てあなたのおかげです」とか、「皆の努力が有ったからです」とかのように。これが有ると、無いとでは、雲泥の差が出ます。
また、いつも「自慢話ばかりされる」タイプの人。
「もういい加減にして!」という気持ちにもなります。
その対処方法としては、適当に話を聞き流す、話題をそらす、いつも逃げ道を用意しておくなど、色々と考えられますが、正直失敗すれば逆効果です。
自慢話をされやすいタイプの人は、良い意味で「聴き上手」、すなわち「コミュニケーション能力に長けている人」です。
そういう解釈をすれば、相手の自慢話を聴くことが、そんなに苦になりません。
幸せに縁が有るモノと前向きに構えて下さい。