マナーうんちく話113≪自慢話とマナー≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

自分の自慢話は、人にしないのがマナーです。
しかし、人の自慢話を聞いてあげるのもマナーです。

誰しも聞いてほしい自慢話を、一つや二つは持っているものです。
聞いてほしい相手はまちまちですが・・・。
皆さんは如何でしょうか?

33年間の接客業で、お客さんの自慢話を数えきれないくらい聞かせていただきました。
レストランで、婚礼受付で、営業先で・・・。
何百回、何千回、何万回と聴かせていただくうちに、聴き方が上手になってきます。
それに連れ、多くの固定客が出来ます。
中には、従業員と客との関係を超えた交流が生まれたりします。
ホテルマンからマナー講師への転身を促してくれた人もそうでした。
またそれ以後、その中の人達から多くのアドバイスを頂きました。
勿論利害関係を超えてです。


人に自分の自慢話をするのは、とても気持ちいいものです。
ここが愚痴と異なります。
でも、自慢話を聞かされる方は、どちらかと言えば不愉快です。

マナーとは「思いやり」です。
思いやりとは、相手を、「不愉快にさせないこと」と、「相手に好感を与えること」です。

自慢話をしたら、相手は不愉快になります。
自慢話を聞いてあげたら、相手は気持ち良くなります。
だから、自慢話はしない、自慢話を聞いてあげる。
これが最高の、「気配り」で有り、「マナー」なのです。

相手に、自慢話をするより、
相手の、自慢話を聞いてあげる人になって下さい。

ただ、どうしても自慢話を聞いてほしくなった場合は、話を終えてから、謙虚な気持ちを表明して下さい。
例えば、色々と自慢話をしてきたが、「これも全てあなたのおかげです」とか、「皆の努力が有ったからです」とかのように。これが有ると、無いとでは、雲泥の差が出ます。

また、いつも「自慢話ばかりされる」タイプの人。
「もういい加減にして!」という気持ちにもなります。
その対処方法としては、適当に話を聞き流す、話題をそらす、いつも逃げ道を用意しておくなど、色々と考えられますが、正直失敗すれば逆効果です。
自慢話をされやすいタイプの人は、良い意味で「聴き上手」、すなわち「コミュニケーション能力に長けている人」です。
そういう解釈をすれば、相手の自慢話を聴くことが、そんなに苦になりません。
幸せに縁が有るモノと前向きに構えて下さい。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼