マナーうんちく話85≪感じ良い接待の受け方≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:訪問ともてなしのマナー

マナーうんちく話85《接待の受け方》

食事のマナー10、「気持ち良く接待を受けるには」

接待を受けて、限定された時間内で、楽しい交流を図る。
そのためには、「接待する側の心配り」を、遠慮なく受け止め、楽しいひと時を過ごすことが必要です。そのポイントを解説して参ります。

○先ず、接待された目的を、明確に把握することが大切です。
仕事を離れて友好を深めるにせよ、接待には経費が伴います。お金をかけるには、それなりの目的が存在します。その目的を把握したうえで、受けるか、断るかの判断をします。
正式な招待状などを受け取った場合は、なるべく早めの返事が必要です。
口頭の場合は、「都合を確かめて、こちらから早急にお返事いたします」といって、なるべく即答は避けた方がいいですね。

○折角のお誘い、出来る限り前向きに応じることも大切です。
接待された理由が、こちらの方針に背くことになれば別ですが、特に問題がなければ前向きに受けた方が良いと思います。自分を売り込む絶好のチャンスです。

○「接待の場」で注意すること。
・酒の上とはいえ、「言葉に発したことには責任が生じる」ことを、くれぐれも認識しておくことが必要です。
・飲み物を尋ねられたら、素直に自分の好みを伝えて下さい。但し、「先ずはビールで」などといわれたら、それに従って下さい。乾杯の時には例え飲めなくても、グラスに口をつける方がいいです。
・接待を受ける方は、どんどん酒を勧められます。あまり飲めない場合は、「不調法ですので・・・」といって丁寧に断ります。これ以上飲んだら悪酔いしそうな時は、「もう充分いただきました」といって断ればいいでしょう。「酒の断り方」を心得ておくことも大切です。
・偉そうにふるまうのではなく、謙虚さが大切です。
・「お土産」や「車代」を受け取る場合は、常識の範囲内で受け取る事が大切です。
・「今日は無礼講ですから」といわれても、鵜呑みにはしないことが大切です。
・しかし、不必要にかしこまる事もありません。堂々と胸を張って、接待を受けて下さい。
・そして、折角接待を受けているのですから、相手の気持を尊重することが大切です。

○接待を受けた後には必ずお礼を!
接待を受けた後には必ずお礼の電話・葉書・手紙などを出したいものです。
接待をした方も、好きでしているわけではなく、それなりの神経を使います。丁寧に感謝の言葉を述べて下さい。これは非常に大切なことですよ。


企業の過剰接待!
賛否両論ありますが、今なお容認派が圧倒的に多いのが実情のようですね。受けている理由は、「仕事を有利に展開するため」「良好な人間関係を築くため」「役に立つ情報を入手するため」等です。そして接待のパターンは、「食事と酒」がダントツのようです。

ということは、接待を「する方」も「される方」も、互いに接待の目的を共有し、和気藹藹と、美味しく食べ、楽しく飲んで、心と心の交流を図る事がなにより大切です。
これから触れて行きます、「和食・洋食」の、「好感の持たれるテーブルマナー」もぜひ身につけて下さい。さらに楽しくなります。

「深酒」「深夜までの付き合い」「梯子酒」「酒癖が悪い」等のため、接待において、酒にまつわる迷惑も多いのが現状です。
「酒はその人の本性が出ます」。日頃から楽しい酒を飲んで下さいね。

酒を通じて、「裏情報」等を入手できるようになれば、たいしたものです。
例えば、腰を落ち着け、酒を酌み交わしながら、ある品物を売り込む時、「相手が求めているもの」は何か?価格最優先か?それとも技術的な面が優先されるのか?等。
「接待をする方」も、「される方」にも、其の人の人間性が多いに問われます。




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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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