阪神大震災から30年

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

阪神大震災から30年になりました。
毎年このことについて触れていますが、思えば年をとったな・・・と。
もう私の世代も次世代のことを考えないといけない時期に入りましたが、この地震は、私が直接体験したこともあって、昨日のことのように記憶に刻まれています。
30年前、1995年は、インターネット元年とも言えますが、まだ何も通信手段が普及していなかった時代です。
それを思うと、科学技術の進歩はすさまじいものがあり、気づかぬうちに、私たちの生活も変化しています。
思えば、発災直後、電気も水も何もかもが止まり、早朝でまだ暗く、足下も見えない状態でした。食器やガラスが割れ、破片が散乱している中、私は外の自分の車に行って、車が無事かどうかを確認して、まずラジオをつけました。その時、ラジオはまだ穏やかで、わりといつも通りでしたが、徐々に情報が入ってきて、「高齢者がこけてケガした」とか、そんな情報から始まり、どうやら高速道路が倒れたらしい、という情報が入り、ラジオで話している人も、徐々にパニックになっていく、という感じでした。
今みたいに車にテレビもありませんし、スマホもSNSもありません。
情報が何より欲しいと考えて、私は、姫路の大学に行っている同級生を乗せて、どうやら姫路はたいした事ないらしいという情報を得て、姫路まで車で行きました。当時加古川の塾で働いていたこともあって、道中立ち寄って、無事を確認し、徐々に西側の全体像を把握し、その同級生と、ノートにどこが無事か、誰が無事か、どこで水が手に入るか、食料はどうか、など自他が生きるための情報をパズルのピースのようにはめ込んで、描いて行きました。
今だと、こんな作業は必要ないかもしれませんが、電子機器依存は強くなっています。
震災の教訓は無数にありますが、情報は自分の足で探すようにと、私はよく授業でも行っていますが、今の時代だからこそ、それは必要だということを震災は、今教えてくれていると思います。

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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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