心配は先生の担当
目次
京都コムニタスが21年間守ってきた設立の精神
京都コムニタスは今年で設立21年です。よくやってこられたなと時々自分でも感心しますが、すべては当塾に来てくれた生徒の方々と優秀なスタッフのおかげです。
塾を設立した時、何がどう大変だったかはもはや記憶の彼方ですが、私たちがどのような思いで、京都コムニタスを設立して運営してきたかの精神は今も変わっていません。基本としては、
「大学院を出て食べていける人を養成する」
です。次に
「どの人も大学院に行って自分でも驚くほど勉強できる人を養成する」
です。
別に国際的に活躍できるとか、グローバルな人材とかを養成しようとしているわけではありません。自分の人生に納得ができて、それでいて、どのような状況下でも生きていける術を身につけた人を養成しようとしています。各人が、どのような展開になったとしても、自分歩んできた人生に納得できる人になって欲しいと考えています。当塾を出た人でも、様々な要素があって、望ましい結果になる人もいます。今は下積みとして、頑張っている人もいます。世間的にびっくりするくらい出世した人もいます。でも、私からすると、それぞれが納得して、充実した人生ならそれでいいと思っています。そういった人を養成することが設立の精神です。これは抽象概念ですが、これを達成するには、教養や適切な考え方を身につけないとうまくいきません。かりに素晴らしい大学院に合格しても、活かしきれずに不満ばかり言うかもしれません。誰かのせいにして、やめてしまうかもしれません。自分にとって不幸なことがあると、それに負けてしまうかもしれません。京都コムニタスを出た人は、逆境に出会ったとしても、それを受け流したり、時には「頑張って」乗り越えられる人を養成することも含まれています。
以上が、大学で言えば建学の精神のようなもので、スタッフが変わっても、あるいは私がいなくなっても受け継がれるものとしてあります。
設立の精神は「塾生との約束事」としてかみ砕いています。約束事は、当塾で学ぶことで「合格できる」ことを前提として設立の精神を下地にできたものです。
塾生との約束事①
塾生との約束事その①として、
「進学先ですぐに活躍できるように指導をします」
私たちが手がける受験では、それこそが合格への早道です。塾生が、進学先に入学後、具体的にどうするかということについて、イメージを作っていただきます。
大学院に入ることが一番大切なのではなくて、入ってからどうするのかということと、出てからどうするのかということが一番大切であるはずです。だから、当塾の出身者は、多くの人が修士論文の相談に来ていますし、博士課程に進んで、論文の添削を持ってくる人もいます。また大学院入学後、REBTを学びたいと研修に来る人もいます。私はこれらの希望に応じることも義務であり、それが京都コムニタスで行っている教育に対する責任だと考えています。
また、大学生の方の卒論も手がけます。卒論は、本来、「今の自分の精一杯」を出す場のはずが、適当にやり過ごしてしまうと、その後の人生も「そんなもの」になってしまうでしょう。その意味で自分の大学時代の不全感を抱えている人はたくさんいます。当塾に相談に来られる人の多くは老若男女問わず、「大学時代勉強をしてこなかったので自信がありません」と言います。自分の大学時代を乗り越えたいと思っている人が非常に多いのです。自分のできる精一杯を尽くして、目に見える成果を手にし、それに対する評価をもらったとき、大げさな言い方ですが、人生観が変わることもあると思います。私はまず京都コムニタスでこの点を理解してもらえるように努めています。
これは口で言うよりは、実際に見てもらう方が確実に伝わると思いますので、一緒に研究計画等の書類を作る中で伝えるようにしています。
大学院受験は志望校をはっきりと決めてから、その他の戦略を定めていきます。戦略とは入学以後のことも含みます。大学院に進学するということは、入学してからどのような成果をあげるのかについて明確なイメージを持っていると大学教員は当然のように考えています。そうである以上、大学院に入ってから、自分が成果を確実にあげられそうな学校を選び、その学校に対するリサーチとそれに基づいた戦略を立てることが第一になります。その戦略の中に学力も含まれると考えるべきなのです。学力は手段であって目的ではないのです。
このような理念で指導を進め、入学してからすぐに活躍できる人材を育成することを約束の第1としています。
塾生との約束事②書類は完成まで一緒に作り上げます
京都コムニタスでは、願書で提出する書類の作成にかなりの力を注ぎます。受験をする人は、学科の勉強もやらねばならないし、学生の人は、実習(教育実習も含む)、卒論などもかぶさり、本当に忙しくなります。私の経験では、書類作成にしっかり取り組んだ人は、確実に合格しています。書類作成の取り組み度と学科の力の伸びは、ある程度関係があると見て良いでしょう。
書類作成にしっかり取り組むとは、どういったことを指すのかというと、書類に具体性や説得力をどんどん埋め込んでいくことです。そのためには、独自に足を使って調査をし、その情報を使うことは適切です。毎年独自調査をする人がいます。以前、九州までインタビューに行った人もいます。もちろん、それをしないと合格できないというわけではありません。しかし、倍率の高い学校を受ける場合は、少しでもアドバンテージを取っておきたいところですので、独自調査は有効な手段になります。全国の役所に電話調査をした人もいました。昨年は、このOBとzoomでインタビュー調査をした人もいました。こういった経験は、多くの場合、人生初体験ですのでやりきった場合、大きな経験値となりますし、こういったことをしたというアピールもすることができます。さらに自分が希望する分野で一線で働いている人の生の現場を見て、現実を教えてもらえるわけですので、志望理由書の文言も自ずと変わってきます。私が、人がステージを一段上げる瞬間を見ることができるのはたいてい、この独自調査をやりきった時です。書類作成が進まない人は、是非、一度踏み込んでみてください。私たちは、手に何もない最初から、完成まで一緒に作り上げることを約束します。
塾生との約束事③大人が勉強できる塾であり続けます
京都コムニタスは大人が勉強できる塾です。そしてこれからも常にそうであり続けることを約束事としています。だから必修の授業の中でもよく大人であることを問います。「大人が勉強できる」と言うからには、大人への教育を提供する場でなければなりません。大人への教育とは「大人になる教育」「大人のための教育」いずれも指しています。京都コムニタスに来られる塾生の方々は、基本的には20歳以上ですので、年齢的には大人といって良いと思います。しかし、自分で「私は大人」と言える人は、私の経験ではごくまれにしかいません。そこで必修ではよく「大人の三条件」を提示しています。最近、「学び直し」や「再教育」が注目されています。大人が大学等で学び直しをしたいという希望が増えているのです。自力で勉強をするのは雲を掴むような感じがします。でもカルチャーセンターで学びたいわけではない。学問的に、専門的に学びたいという希望を持つ人が年々増えています。この学び直しを希望する人の多くは、昔ちゃんと勉強をしなかったからとか、今になって学ぶことの楽しさがわかったとか、そんな理由が多いと聞きます。京都コムニタスは20年間「大人が勉強できる塾」を主張してきました。学ぶことに不景気だとか、政治の混迷はあまり関係ありません。どんな時代でも人々の知的好奇心は尽きることはないと、私は信じいます。私たちはそんな大人の人たちが、目的意識を持ってさらなる高みを目指すことを全面的に支援できるように日々スキルを磨いています。また、大人になると「人から習う」ことに飢えています。私自身もそうです。大人になるとなかなか他人から習う機会がなくなります。そのため大人になってから、新しい知識を仕入れ、間違っている部分を修正し、妙なクセがついていたら正し、自信をもったことのない人は自信を獲得してもらうことを重視しています。
そのため、私たちは「自分でも驚くほどの勉強」をしてもらいます。決して「少ない労力」を「効率が良い」とは考えません。やはり一定の努力は必要です。ただし、目標設定なく「頑張って」もうまくいかない可能性が高いですので、皆さんの努力を結果に変える方法については我々の腕の見せ所と考えています。多くの塾生は当塾にいた時間を「人生で一番勉強した時間」と評してくれます。もちろん進学した先でもっと勉強してもらいたいのが本音ですが、大人になってからそれだけ勉強してもらえる環境設定できていることは私たちの誇りとするところです。
塾生との約束事④コーチングの徹底
京都コムニタスの最大の見せ場は、コーチングの充実です。当塾は、授業外でのコーチング指導は無制限で受けていただけます。追加料金などは一切ありませんので、安心して私たちに質問していただけます。受験シーズンになると、日をまたぐことは当然のようにありますし、現時点でも、終電ギリギリまで塾に残って勉強している人もたくさんおられます。車で来る人もいます。以前は、岡山、香川、福井、東京から通われている人もおられました。こういった方は時には近くのホテルをとって、塾でギリギリまで勉強しておられます。私たちは塾生の思いに当然応えねばなりません。夜の授業が終わるのは通常21時ですが、そこから研究計画指導がスタートするのは平常運転です。これを受験前日まで続けるのです。
京都コムニタスにとって、授業はオフィシャルの情報で、全員に共通する情報を提供するものですが、少なくとも、大学院や編入の受験において、決まったカリキュラムなどなく、カリキュラムだけこなしていれば、合格して、進路先で良い生活ができるかと言えば、それはないと考えています。私たちのような塾や予備校は、「痒いところに手が届く」ということが必要だと思っています。
京都コムニタスでは、授業外における個別対応によって、各生徒の能力を可能な限り余すところなく引き出すことが、私たちの腕の見せ所です。そのためには、私たち指導者は観察眼をフルに活かして、生徒をよく見て、
「この人は一体どんなことがしたいと思っているのか」
「この人の得意技は何か」
「この人の見せ場になる経験は何か」
「この人のキャリアをどうすれば活かすことができるか」
「この人が臨床心理士や公認心理師になりたいのはなぜか」
「この人はどんなことに興味を持っていて、どんな疑問をもっているか」
「この人の情報収集力はどの程度か」
「この人はどんなフィールドを持っているか」
「この人の学科の武器は何か」
「この人をもっとも良く見せる演出方法は何か」
などなど、あげればきりがないくらいの疑問をもって、投げかけています。こういったことを面接で聞かれる前に、私たちが日常生活の中で塾生に投げかけておき、徐々に形にしておき、いざ面接の時に、はっきりと自分の言葉で語れるように作り上げておくのです。私たちのような塾や予備校は、何年もかけて通うというよりは、数ヶ月、長くても1年程度という短期間で、受験の準備をします。そのため、私もできるだけ早く各生徒を理解するために、様々な声かけをします。こういったやりとりの中で、私たちは生徒のことを把握し、その上で課題を出したり、英語の読解力を上げるために読み合わせをしたりして学科の能力の向上も図ります。加えて、研究計画書や志望理由書は、何回も相談を重ねて、ゼロから完成まで一緒に作ります。こういった書類は、学校ごとに合わせて、一文字たりとも無駄にしないように作り上げます。この授業外指導の充実は、間違いなく個人の合格する確率を高めます。私たちのような塾や予備校は、生徒と関わった時間と合格する確率はある程度比例します。
当塾では合格者対象にアンケートを書いてもらっていますが、そこでもコーチング指導は高い評価を頂いています。
まず願書関連と英語の読み合わせが中心です。特に志望理由書や研究計画書は、私が一切見ない生徒はまずいません。ほぼ全員分把握しています。だから、私は誰がどの学校を希望し、何をしたいのかについて全て把握しています。その上で、常にスタッフと情報共有をしています。また、英語の読み合わせもほぼ毎日しています。授業で言ったことが、実践できているかどうかをチェックするには、読み合わせをすることが最適です。また、過去問など解答のないものも、読み合わせをすれば、一人で曖昧な状態でするよりもはるかに効果的です。また、生徒の側も読み合わせのネタを作ってきますので、勉強量が増えます。
読み合わせと言っても、生徒が予習してきたものを教員は初見で読むこともあります。決して簡単な仕事ではありません。その意味で当塾は非常に能力の高い講師陣に恵まれています。こういった講師がいてくれるので、当塾独自のコーチング指導が可能になっています。
塾生との約束事⑤すべては塾生の利益のために
当塾の経営方針として、スタッフと常に申し合わせていることは「すべては生徒の利益のために」です。これを実践していく中で、まずは環境設定を重視します。要するに生徒にとって利益性の高い環境です。その際の基本方針は、「できないを言わない」「スタッフ側の都合は二の次」です。もちろん、無茶な要求を何でものむわけではありません。これは私たちの行動方針です。一度入塾してもらった生徒には、不利益を与えないことを徹底し、私たちスタッフがとる行動は全て生徒の利益に向いているということです。
塾に属する人全員をもれなく丁寧に見ることのできる環境は、以上のような考えに基づいて設定しています。
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