憲法記念日

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

最近、雑感がないと、読者の方からの声を聞きます。めんどくさいわけではないのですが、確かに減っているなと感じてはいます。OBの人に聞くと、塾生ではない方にも読んでもらっているとのことで、ありがたいことだと思っています。
ということで雑感です。
憲法記念日は、毎年のように言及していますが、基本的に10年前と考え方は変わっていません。
こちら

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ただ、現在の異常者揃いの政治家を見ると、憲法の重要性は本当によくわかります。
あの異常者たちをある程度拘束できている時点で、現行憲法は大いなる成果を残しています。
歴史に誇ってもいいでしょう。
一方で、犯罪者集団の政党が複数ありますが、これはこれで憲法の最後に
「この憲法施行の際現に在職する国務大臣、衆議院議員及び裁判官並びにその他の公務員で、その地位に相応する地位がこの憲法で認められてゐる者は、法律で特別の定をした場合を除いては、この憲法施行のため、当然にはその地位を失ふことはない。但し、この憲法によつて、後任者が選挙又は任命されたときは、当然その地位を失ふ。」
とありますから、(日本語がよくわからないところもありますが)安直に辞めさせることはできないという面もあります。

こういう「拘束」が重要なのだろうと、最近は考えています。
最近、「まとも」とは何かということについて、社会学者や仏教学者、心理学者などなどいろいろな分野の人たちと議論しています。
大阪万博はまともではありません。仏教は論理を尽くした先に慈悲があると説きますが、慈悲であろうとなんであろうと、論理は、人の生存を前提とします。
だから論理的に考えて、手すりがつく、ガードレールができる、信号ができる・・・・・・無数の我々の目の前にある安全装置は、気合いと根性でできたのではなく、論理の先、つまり(おそらくは人間の)生存を前提として、そこにあるのです。
その論理を破綻させた形で何かをすると、それは無慈悲になります。
イスラエルの理不尽な暴力、原爆、日本も人のことを言えた義理ではありません。
平和、和解など「和」とつくものは論理をつくした上で、憎しみ合っているもの同士であっても、「理論上」握手をすることができるという人間の究極的智慧です。顔を背け合って抱擁ができるのは人間だけでしょう。そこには真実だけではないかもしれませんが、「前提が人間の生存」であるところはポイントです。

ここ10年、異常極まりない政権、総理大臣が悪夢の政治を続けてきました。
何が悪夢であるかというと、人の生存を前提としない、嘘、詭弁、隠蔽、改竄が繰り返されてきただけでなく、それが当然になってしまったのです。心ある官僚の命も失われました。その時にこの国が取った手段に「慈悲」はあったか??
これは優しくない国になったのではなく、論理がない国になってしまったのだと考えています。

無関心、無恥、無知を作り、人の生存より金が上位に来るという本末転倒を押し進めた結果が今です。その一つの結実体として万博があると思うとわかりやすいでしょう。

万博は、行った先、どこのポジションでも人の生存が奪われる可能性を持っています。
安全とか安心以前の問題です。
まず子どもが会場に行くのに30分歩かねばならないそうです。
おそらくは炎天下で。
であるにもかかわらず、あの異常者たちの「成功強弁」のために学徒動員されるのです。
これはすでに犠牲者です。さすがに先生方も反対の声を上げているようですが、「聞く耳」などありませんので、無駄に終わる可能性が高いでしょう。
命からがら入った会場は袋小路であることを忘れてはいけません。
袋小路とは避難経路がない、つまり脱出口がないということです。
「バカな大将、敵より怖い」とはかつて武井正直が語った言葉ですが、本当にその通りで、バカな大将は、守るべき人をわざわざ爆弾のある袋小路に押し込むのです。
この袋小路は、雨が降ると水浸しになります。宿泊施設はありません。
万博は公式に6ヶ月で2820万人来ると予想をたてていますが、だとすると1日15万から16万人くるわけです。隣のUSJは今は来場者数は公開されていませんが、少し前の情報で年間最大1400万。だとしたら半年で700万。万博の4分1です。万博は狂気です。
そこにパビリオンは予定の3分2以下になるでしょう。
パビリオンは、最悪のことが起きたら避難所になるべき場所ですが、減れば減るほど、避難所も減るわけです。
そして、メタンガスの爆発リスク
さらにイスラエルが来るとか・・・テロは大丈夫なのか・・・
台風が来たら、地震がきたら・・・

無慈悲が極まると、どんな角度からでも人の生存が脅かされるのです。
憲法は、こういう異常者を拘束する(仕切れていないですが)ためのわずかとはいえ、効果があります。このような火薬庫みたいな万博を作る連中ほど、憲法改正と騒いでることは、私たちが忘れてはいけないことです。

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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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