「あなたの座右の銘を教えてください」と聞かれたらどうしましょう?
看護大学や看護系学部の入試では面接試験がよくあります。時々集団討論が課されることもあります。看護大学や看護学校も含めて、面接で見られるところは、共通点が多く、覚えておくと有用です。チェックされるポイントはまずはやはり志望理由です。これは学校の志望理由と看護師の志望理由とがあります。いずれも重要ですが、とりわけ「なぜ看護師でなければならないのか」を明確に言えるようにしておきたいところです。また現在は看護大学は256校あるとされています。今や3校に1校が看護の資格を取れる学校ということになります。そうなると、やはりなぜその学校でなければならないのかをしっかり組み立てておくことも重要です。また、大学に入って具体的にどういったことを学びたいのかも必要です。また数年前前大分大学の編入試験でアドミッションポリシーが聞かれました。受ける学校のアドミッションポリシーは必須です。
次に看護師の仕事の理解度です。看護は「食べていける資格」ということで人気がありますが、実際にどんな仕事をしているのかについては、誤解されていることがよくあります。例えば、医師との仕事の区別がついているかどうかも意外と重要です。「患者さんを治したい」などと安直に言うのは危険です。「ケア」という言葉の理解も重要です。また、看護の中でも地域看護、小児、老年などなどたくさんの分野があります。どんな看護師になりたいのかも考えておくと良いでしょう。
次に人間性もよく見られますが、これは幅が広く、倫理観、コンプライアンス、コミュニケーションスキル、このあたりが重要です。看護師は学力が高いだけでは適性にかけることがあります。看護師の適性については、審査員が最も重視しているところです。もちろん、患者さんの命に関わるからです。医療者は、おそらく一般の人が想像するよりもはるかに患者さんの命を重要視しています。医師には「助ける」「救う」「治す」という気持ちも不要ではありません。しかし、看護師は医師とはまた別の考え方が必要で、人の命を預かるケアに関する考え方や責任感が必要です。またいかに科学的に心身のケアをするかが求められ、合理性が求められる一方で、つらい状態の患者さんや時にはその家族と接するわけですが、抽象的かもしれませんが、思いやりや気遣いを持っているかどうかも見られます。
また、患者さんだけではなく、近年は「チーム医療」が重視されており、コメディカルと言われる職種とも、よくコミュニケーションを取って、よい関係を築き、より良い医療を提供できる人も求められています。
またあらためて、こんなことを言ってはダメですよシリーズを書きます。
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