心理系大学院受験のための12月の勉強法

井上博文

井上博文

テーマ:確実に心理系大学院に合格する勉強方法

11月が終わります。早くも師走になります。2022年も残すところ1ヶ月です。早すぎて、頭が追いついていませんが、やることは満載です。
この時期、京都コムニタスには、次の2月に受験する人と、来年の9月に受験する人とがおられますが、2月受験の人は、少しずつあわただしくなってきており、やることの多さに頭を抱えている人もいます。私たちが手掛ける受験は、あまりにもやることが多いので、すべてをこなすのは至難です。書類作成は、もう今から着手しておかないと、間に合わないという雰囲気もただよっています。今は、こなさねばならないことを定めて、がむしゃらにこなすことが基本です。年末年始は駅伝がたくさんありますが、陸上競技で言えばポイント練習とでも言いますか、要するに強めの負荷をかける時期です。年末年始は気持ちよく休めるということはないと思いますが、完全に何もしないということがなければ、ある程度は休んでもらっても構いません。ただ、それまでにしっかりと負荷をかけておくことが重要です。極端な言い方をすれば、今は多少睡眠時間は削ってでも、学科の勉強や書類作成に時間をかけたいところです。
また、毎年言っていることですが、今のうちに受験する大学に足を運んでおきたいところです。今いる生徒さんの中には、もう複数回希望校に行って、何名かの先生と話をさせてもらっている人もいます。それによって、研究計画について、軽くコメントをもらったり、学校を案内していただいたりと、それなりに成果をもらって帰ってきています。やはり自分で足を使うことは重要です。年末年始でクリスマスやら正月やらで、世間は商業的にあわただしいのですが、意外と大学は落ち着いていて、坦々と授業をこなしている時期です。先生方も、「そろそろ定期テストを作らないといけないなぁ、でもまだもう少し時間あるなぁ」という時期ですので、意外と普段に比べて切羽詰まった感の少ない時期です。2月受験の人は、この時期にしっかり足を運んで、自分の目で大学を見て、書類や面接対策にその情報を反映していくことが重要です。
先日、当塾の生徒さんが、梅花女子大学の先生に面談をしてもらいました。とても良い思いをして、是非受けたいとなりました。良い学校はこういう学校だと思います。臨床心理士指定大学院は倍率もある程度重要情報です。特に今年は、前期で合格者が何人でたか、入学者数はどのくらいいるか、これによって後期の合格者数は変動しますので、この情報は重要です。京都コムニタスの塾生の動向も少なからず影響することもあり、当塾も独自で調査しています。

2月受験の人は、学科も研究計画などの書類作成も全力投球になります。とりわけ学科はこの一ヶ月は自分でも驚くくらい勉強しましょう。「集中力が・・・」とか「モチベーションが・・・」などとごちゃごちゃ言わずにがむしゃらにやりましょう。先日、ある高校生の親御さんと思われる方から電話をいただき、「やる気スイッチの押し方」について聞かれました。どこかの予備校が宣伝していた文言だったと思いますが、あまり興味がないので、検索もしていませんが、「やる気スイッチ」とやらが、「やる気のない人のやる気を出すスイッチ」だとするならば、そもそもそんなものは存在しません。やる気があるから勉強するとか、しないとか、は勉強をすることやトレーニングをする、自己研鑽をすることと何の関係もありません。スポーツ選手になる人が、誰からからやる気スイッチを押してもらわないといけないくらいの状態なら、まず身体の不調を疑うべきでしょうし、あるいは心に何か疲れなどが生じているかもしれません。変に初めてしまうと怪我の恐れがありますから、指導者はそこに目を配るべきではありますが。

多くの人が勘違いしているかもしれないと、ふと思ったのですが、いわゆるやる気とモチベーションは必ずしも同じではありませんが、類似はしています。やる気の方がふわっとした概念で、幅広く使えます。モチベーションの方が対象が明確です。共通するのは、いずれにしても先にやる気やモチベーションが(物質的に)あって、高めて、それから開始ではないということです。先に行動を始めて、そこでトライアンドエラーがあって、それでも続けるか否かのときにやる気やモチベーションが必要になってきます。だから私は、受験校選びの時には、可能な限りまず足を運ぶように言っています。やる気を起こしてから足を運んで、ではありません。足を運んでやる気(受験する気)が起きれば受けるべきですし、起きなければ受けなければ良いと思っています。

いずれにしても足を運ぶという行動の先に(受験の)やる気を喚起されたり、失ったりします。行動を起こさないうちからやる気やモチベーションを高めるということは、そもそも起こりえないことです。その意味では嫌な思いもすることが、モチベーションを高めることにもつながります。今はその経験もした方が良い時期でもあります。

「行きたい学校に行って、やりたいことをする」
これが私の最も重視して伝えていることです。これは行きたい学校が見つかって初めて言えることです。行動のあとにやる気がでるのです。

あと、基本的なことですが、それだけの行動をしようと思えば、身体の健康管理も大切です。体調を崩してしまっては、それだけ訓練の質も量も落ちてしまいます。私は4回目の予防接種を受ける予定にしています。またインフルエンザの予防接種を受けたばかり、左手が上がりませんが、ワクチンをどうするかは個人の判断だとしても、健康には普段以上に気を配る時かなというのは、個人的な意見です。コロナ感染で受験ができないというのが、最もやる気もモチベーションも低下させますし、大人の受験は、受験自体が終わってしまうこともあり得ます。まずは健康管理からです。


***************************

公式ホームページ
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
心理職大全
臨床心理士・公認心理師大学院受験コース入塾説明会
合格速報
コムニタス総合研究所

ご質問・お問い合わせはこちら

自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼