大学院受験で求められるのは、向いていないことはない人で、入学後伸びると思える人です
最近、心理職大全の感想をよくいただきます。読んでいただいてうれしい限りです。感想は、主に、インタビュー記事に関することです。そこが読み応えがあったと言っていただきます。時々、私が書いた箇所も褒めていただいています。自分ではあまり暑苦しくしているつもりはないのですが、読者の中には私の「情熱」を感じ取ってくださる方も多いようです。もっと心を燃やします。少し前書評を書いていただきましが、その中でも述べていただいていたように、この本は「心理職」に関心のある方に向けて書きました。キャッチフレーズは「ありそうでなかった」です。
私はお世辞にも心理学者ではありません。しかし、ここ数年、「心理職とは何か?」という問いから始まり、冷静に考えると、「そんなものいつ生まれたのだろう?」という疑問につながり、実は臨床心理士ができる以前からふわっと存在し、その人たちに光をあてたのが臨床心理士です。バラバラだった「ふわっとした心理職」を統合したのです。まさに統合の象徴です。これは、大げさではなく、驚異的なことです。これぞまさにビッグディールです。臨床心理士の登場により、「心理職」という概念が固定されました。要するに心理学の知識を駆使して、対人で働く人です。幅広い分野で働くことができ、医療、教育福祉、産業はもとより、その関連領域でも活躍するようになりました。その心理職が食べていけるのか?という問いは、臨床心理士の資格が大いに注目されるようになった2005年前後から言われるようになりました。もちろん、意見は大雑把に三種類です。「食べていける」「食べていけない」「人による(ケースバイケース)」です。私は食べていける側に与します。もちろん、誰でもというわけにはいかないのは、どの資格でも同じです。博士なんて、資格どうかさえもよくわかりません。だからこそ、食べていける心理職になることを目指せば、比較的多くの人が食べていけるのではないかと考えるに至りました。そのための調査は、かなり行いました。70以上の大学にインタビューし、独立独歩の人にも話を聞きました。ほとんどの人が食べていけるとの結論でした。
そうなると、私たちの役割は、心理職が良い資格であることを多くの人に知ってもらい、より良い人材に育ってもらうことだろうと考えました。それが本書につながりました。
遠からず、第二弾を出す予定です。
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